ロンドン生活開始から4年強経過。あこがれの田舎暮らしも敢行!このまま骨を埋める展開か??インベストメントバンカー日々迷走中。


by canary-london
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クリスマスも間近に迫ったこの時期、ロンドンでは「festive season」=「お祭りの時期」的な浮かれた雰囲気が蔓延する。
「浮かれた」というと聞こえが悪いが、何とはなしに足取りが軽くなるような心楽しさ。
鮮やかに彩られたデパートのショーウィンドウやハイストリートのイルミネーションについても書きたいことは幾らもあるが、今日は仕事におけるクリスマス・シーズンの話。

こちらの人は、概して仕事で緩急のメリハリをつけるのが上手い。
クリスマスなんて「緩」の最たるもので、マネージャーがいないとみるや、「errand」(用足し)と称して妙に長時間デスクに戻ってこない同僚もザラなら、お客さんとの「ランチ」がワイン数本を空けながらの数時間に及ぶ行事となることも珍しくなく、いずれもクリスマスならではのやや緩んだ雰囲気の中でこそ許されること。

今年はマーケットの状況が厳しいゆえ若干事情が異なるものの、平常時であれば、欧米では会計年度のスタートにあたる一月は忙しいのが常であるため、忙しい一月に備えた小休止という意味合いもある。

そんな中、先週は会社のクリスマス・パーティーが、部署のものと部門全体のものと二つ催されるという、「パーティー的」には一年中でもピークの週。
部門全体の大規模なものはともかくとしても、10人強の部署のパーティーは、毎年異様な盛り上がりをみせる。
前述のような季節的な賑わいに加えて、これは私の所属するデット・シンジケートという部の特性による部分も大きい。

以前にも別の文脈で書いたが、デット・シンジケートは同じ債券部門の他部署に比べ、男性中心・英米人(つまり英語ネイティブ)中心という点で際立つ。
役職的には、若くしてマネージング・ディレクターという会社ピラミッドの頂点にあたる地位に登りつめた人が多くヘビー級である一方、その実態はといえば「やんちゃ坊主」をそのまま大きくしたような面々ばかり。

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という顔ぶれだけに、飲み会における羽目の外し方もまた並大抵のものではない。

例年どおり、今年も英国のしきたりに沿って「pub crawl」、つまりパブを数件ハシゴして飲み歩いていくところから始まる(飲み始めるのは夕方5時ぐらいである。この時期のロンドンは4時過ぎに暗くなるので、幸いにして「明るいうちから飲んでしまった・・・」といった罪悪感は抱かずに済む。)。

いつもながらに驚かされるのは、会話の多様性。
友人も先日どこかのコラムで書いていたが、こちらでの同僚間での「パブ飲み」は、いかにして仕事が出来るかをアピールする場ではなく、むしろ仕事以外の面での人間的な奥の深さや、チャーミングなパーソナリティーをアピールできた者勝ち。
上述したように「野郎」中心のグループだけに、各種スポーツから車やバイク、グルメ、海外出張の体験談からボーナスの使い道に至るまで、アングルは実に多岐にわたり、私ごとき会話についていくのがやっとというのが本音。

そんな思いと共に、実は今回最も切に感じたのは、飲み会時にはお決まりの「ゲーム」にみる馬鹿さ加減だったりして。
合コンや会社の飲み会で「山手線ゲーム」の類に興じているのは日本人だけかと思いきや、こちらの飲み会におけるゲームも相当の馬鹿丸出しであることを痛感した日であった。

何らかの簡単なルールをランダムに定め、ルールに反した人が飲むというのはどうも万国共通の模様。
日本でいえば、「タコ八」のようなゲームといえる、ルールに基づいて数字を順繰りに言っていく「fizz-buzz」。
「Right-Hand Drinking」なんて、右手にドリンクを持って飲んだらペナルティーが課されるという、とんでもなく不条理なルールもある。
おそらくもっとも盛り上がるのは、「ミスター・フリーズ」。
その名から推測できるとおり、誰かが「フリーズ」する=動作を止めて凍りついたら、周囲の人も皆それに従わなければならない。
最も気づくのが遅く最後まで動いていた人が敗者となり、次の回の胴元となる。

考えてみれば、私はこちらで大学までは進んでいないため、この手のゲームで最も盛り上がるであろう年齢のときにはロンドンにいなかったことになるので、この辺の体験にはどうもギャップがあるのだなと感じた。

しかしながら、パブで周囲の集団の冷たい視線を感じるたび、インテリ集団であるはずのインベストメントバンカーの本質とは何ぞや、などと思いながら一人笑ってしまった。
・・・メリー・クリスマス!
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by canary-london | 2007-12-20 10:08 | diary