ロンドン生活開始から4年強経過。あこがれの田舎暮らしも敢行!このまま骨を埋める展開か??インベストメントバンカー日々迷走中。


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フランス紀行番外編その2: 海外で頑張る日本の女性達にエール!

よくもまあ、たかだか3泊4日のフランス旅行でここまで延々と「紀行」が書けてしまうのか自分でも摩訶不思議ですが。
今回はちょっとした番外編(またかよ)で、海外で活躍する敬愛すべき若き日本人女性二人に対するエール。

前回パリでのディナーに言及したけれど、中間日であった月曜日の夜に行った「Laurent」は、もともとそこでシェフを務めていたSさんの案内で行く幸運に恵まれた。
Sさんは、日本のホテルでシェフとして数年間の仕事をした後、「腕を磨きたい」と二年ほど前に単身パリへ。
語学の勉強をしながらレストランの厨房で職を見つけ、以来主にはビザの観点から勤務先を転々とせざるをえないという憂き目に遭いながらも、逆境をものともせず料理・語学の腕前をめきめきと磨いていく努力家。
「見習い」的な位置づけとはいえ、現在の勤め先は私の同僚のフランス人Jを「予約を取るのが恐ろしく大変。友達が働いてるなら今度テーブルお願い!」と言わしめた人気店「Astrance」、その一つ前はあのジョエル・ロブションが立ち上げた二つ星レストランの「Jamin」と人気・実力を兼ね備えたレストランばかり。
「英語はすっかりご無沙汰で全然話せませんから」と謙遜する彼女の流暢なフランス語は、大学時分第二外国語でフランス語を選択しながらも毎週金・土の一限と「さぼって下さい」と言わんばかりの時間割で上達するはずもなかった自分のぎこちない挨拶を口にするにつけ羨ましい限りなのだが、聞けば「汚いフランス語は全部厨房で覚えましたよー。何しろオトコ社会だし、皆悪気はないんだけど、試食と称して食器用洗剤が出てきたり、送別会の主役にはバケツで冷水が浴びせられる動物園のような環境なんですから」だと。
その逞しさにまた感心することしかり。

ディナーにjoinしてくれたもう一人の若き芸術家Sちゃん(考えてみればイニシャルが同じなのでこちらは年齢が更に若いが故にSちゃんと呼ばせて頂くこととして)。
彼女は、音楽専門の大学を日本で卒業した後、自らの専門分野であるオーボエ&イングリッシュホルンの実力を磨くために同じく単身でパリへ。上記のシェフ・SさんとはSちゃんがパリへ越したばかりの一年前から昨年後半までルームメイトという間柄。
Sちゃんに関しては、残念ながら演奏を耳にする機会にまだ恵まれないため、客観的に彼女の実績について述べるだけの材料を持たないのだが、何しろ小柄な彼女。
華奢な体に比例して手も小さいので、一度「失礼ながら・・・オーボエを吹くのに手が小さくて苦労することはないの?」と聞いたところ、「うーん確かに、特にイングリッシュホルンの方が大変なので、手が小さい人用のちょっとした小道具を使ってます」という返答。「ハンデ」とまではいわないけれど、例えばピアノの鍵盤では片手でCからGまで届いたというリストのように恵まれた音楽家と比べたら苦労が大きいことは想像に難くない。こちらも相当の努力家とみている。
持ち前の天真爛漫な性格と人なつこい笑顔で得をする部分もあると思うけれど、仕事=趣味のSさんと違って、Sちゃんは自分の楽器を究めて日本に帰国することが目下の課題。全く感じさせないけれど、そのプレッシャーは計り知れないものと思う。

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こんな素敵なお二人と知り合ったのは、昨年イースターに一人でぶらっとパリを訪れたときの「ムーラン・ルージュ」へのツアー。フレンチ・カンカンがいかにエンターテインメントとして優れているかについても前回簡単に触れたけれど、昨年のツアーについては加えて素敵な出会いを有難うと言いたかった。

こういう彼女達こそが、真に「世界を股に掛けて」活躍する国際人なのだろうと思う。
陰ながらしか応援できないけれど。
そんな二人に、今日もそっとエールを送る。
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by canary-london | 2006-02-28 10:25 | travel