ロンドン生活開始から4年強経過。あこがれの田舎暮らしも敢行!このまま骨を埋める展開か??インベストメントバンカー日々迷走中。


by canary-london
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髭剃りとトイレとノーベル賞

2008年もすっかり終わりに近づいてきてしまったが、遅れ馳せながら今年のノーベル賞についてわりと最近読んだ話題に関連して。
ノーベル物理学賞に「日本人」三人が選ばれたことで、今年のノーベル賞については日本人には特に身近なものとして感じられたのかもしれない。
ちなみに、果たして彼らが「日本人」であるか否かに関する議論については添付リンクをご参照。
このご意見に関しては、海外に住む日本人として常にある種の人種コンプレックスと戦う羽目になる私も全く同感。
・・・ノーベル化学賞を受賞したオサム・シモムラ(下村脩)氏も、同じく日本生まれの米国籍という方だったのですね。*
*このあと親切な読者の方にご指摘頂きましたが、下村氏は米国籍は取得されているわけではなく、日本国籍のまま米国に在住されているとのことですので、お詫び・訂正させて頂きます。有難うございました!

今回の話題は少し脇道に逸れるけれど、注目を集めたノーベル経済学賞は、現在はプリンストン大学で教鞭を取るPaul Krugman(クルーグマン)氏が受賞した
NYタイムズのコラムニストでも広く知られるクルーグマン氏が同賞を単独で受賞したことについては通常のノーベル賞受賞を巡る議論以上に賛否両論あったように感じるけれど、そんな中でのこぼれ話を一つ。

クルーグマン氏受賞の陰の立役者の一人となったのは、間違いなく`Dixit-Stiglitz`モデルの考案者の一人であるAvinash Dixit氏であろう。何しろ、Dixit氏の理論なくしては、クルーグマン氏は30年前に研究者としての道を歩むこと、もしくは経済学自体を放棄していた可能性が高いのだから。

Dixit氏自身、研究者としてだけでなく、ノーベル経済学賞受賞候補者として注目を集める存在だが、その肩の力を抜いたスタンスに何とも共感し脱帽してしまった。
以下はFTマガジンからの抜粋:
‘A good place to have ideas is in front of the shaving mirror.
Krugman has a beard.
Imagine how much he could have achieved if he shaved!’

いつもの調子で勝手な意訳をするとこんな感じだろうか:
「髭剃りのために鏡に向かう時間というのは、意外に素晴らしい閃きがあったりするものだ。クルーグマンは髭を生やしているので髭剃りに充てる時間はないのだろうが、仮に彼が髭を剃ったとしたら、どれほどまでに素晴らしいアイディアが生まれていたことか!」

ノーベル賞受賞者と自分を比べるなどおこがましいにも程があるのだが、翻って我が身を鑑みると、私は髭は剃らないまでも、確かに素晴らしいアイディアは得てしてトイレで浮かんだりするものなのだ。
私の今の席から女性用トイレまでは、歩いて15-20メートル程度あるだろうか。
トイレで浮かんだ秀逸な構想は、席に戻るまでの20秒程度の間にすっかり頭の中で「リセット」ボタンが押されていたりして。オフィスからの帰り道にぼんやりそんなアイディアについて思い出したりして、地団駄を踏んだりするものなのだ。
今年の課題は健忘症との闘いかもしれない(笑)。
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by canary-london | 2008-12-03 09:52 | current