ロンドン生活開始から4年強経過。あこがれの田舎暮らしも敢行!このまま骨を埋める展開か??インベストメントバンカー日々迷走中。


by canary-london
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旅のメモ・カタロニア

先月下旬に休暇をとってスペインのカタロニア地方を訪れた。

バルセロナは三年ほど前に行ったことがあったのだが、郊外へ行くのは今回が初めて。レンタカーでピレネー山脈を越えてフランス側まで足を伸ばすなど、なるべく行動範囲を広げてエネルギッシュに動いたこともあり、独特のエキゾチックな色彩はあるものの所詮は大都市であるバルセロナとは異なるカタロニアの一面が垣間見えた気がした。

自治政府を敷き、独立運動が盛んなことからも、スペインへの帰属意識が希薄、というか殆どないに等しい印象。
カタロニア語の存在は知っていたが、知らないまま何となく抱いていたイメージは悉く打ち破られる。つまり、スペイン語とカタロニア語は言語として似通ったものだと漠然
と思っていたら、一方を話せてももう一方は全く解せないほど違いが大きいらしい。
また学校での授業は、カタロニア語で行われる。
子供たちは、数学も理科も社会も、スペイン語ではなくカタロニア語で学ぶ。
「スペイン語」という授業は、国語の授業というような位置づけで行われるのみ。
映画などの娯楽も、全てがスペイン語ではなくカタロニア語。
スペイン語が母国語である、という意識は、彼らには全くない。

バルセロナと、バルセロナから百キロ弱北東にある海岸沿いの街S’Agaroとほぼ半分ずつ滞在した。
S’Agaroは、夏の盛りともなるとヨーロッパの人々がこぞってリゾートに押し掛けるCosta Bravaのビーチ群のひとつ。8月の写真を見ると芋洗い状態だけれど、初秋の雰囲気が漂い始めた海沿いは人もまばらになり、早朝など海岸を独り占めできる何とも贅沢な環境を満喫した。
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下の写真はバルセロナより西に位置するSant Salvadore。
とにかくスケールが大きい。
水平線に沈んでいく太陽を眺めていると、自分の小さな悩みなんて吹き飛んでしまう。
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振り返ってみると、スペインという国は何だかんだ言って毎年どこかの街・地方を訪れていることに気付いた。
2005年はバルセロナ、2006年はマドリッド、2007年はアンダルシア地方、そして今年はバルセロナに加えてカタロニア地方へ。
そんななか、今回は建設途中で放置されている様相のリゾート物件など、不況の影響も随所にみられたように思う。

現在のような世界同時大不況に突入する前は、スペインの景気はヨーロッパの中でも最も波の激しい国の一つだったといえる。毎年数百万人規模で流入する移民パワーを武器に、2001/2002年程度から続いた好況は不動産バブルに発展し、2007年初めにあえなく崩壊。
バルセロナは活気に溢れる街との印象は変わらないが、一時期に比べると失速した感は否めなかった。

今回は、車での国境越えの体験も楽しめた。
スペインからフランスへと続く有料道路の料金所では、国境を越えた途端にスペイン語での
‘Hola! Gracias’
から、フランス語の
‘Bonjour! Merci’
へと挨拶が変化する。

そもそもカタロニアの人々はスペイン語と二カ国語を操るわけであるし、国境と国民国家、そして言語の意味についてまたも考えさせられる一幕だった。

とりとめもない旅のメモの締めくくりは、旅行の重要なるハイライトのひとつである食事。
特にSant Salvadoreでの食事は美味且つリーズナブルで感動的だった。
ウナギの稚魚をペペロンチーノ風に調理したGulas al Ajilloは大好きなメニューなのだが、こうして写真にすると正直ちょっと気味が悪い(笑)。
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by canary-london | 2008-10-16 14:15 | travel