ロンドン生活開始から4年強経過。あこがれの田舎暮らしも敢行!このまま骨を埋める展開か??インベストメントバンカー日々迷走中。


by canary-london
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抹茶コルネットと総グルメ国民日本人

前回、日本に一時帰国した際「へえー」と思ったことについて一つ書いたけれど、今回は実にくだらない方の感動について。

出発前に成田空港をうろうろしながら、同僚のシンジケート・デスク面々へのお土産を物色。メンバーの中には東京勤務の経験があってコンビニおにぎりが大好物といった変わった人物もいるが、これはごく少数派。
何せ私以外は英国人(含・スコットランド、ウェールズ、インド系英国人)、アメリカ人およびカナダ人しかいない我がデスク、以前小豆の入ったお菓子を買ってきたところ、不当に低い評価を受けた苦い思い出がある。

どんな西洋人でも食べやすく、且つ日本のテイストも効いたものはないかと探してふと手にとったのが、「抹茶コルネット」なるお菓子。
要は、ヨックモックのシガール(子供の頃かなり好きだった)の中に抹茶風味のクリームを包み込んだ、何とも和洋折衷・妥協の産物のような「何ちゃって」和菓子である。
私が買ったのは東京の会社のものだったと思うが、ネットで検索すると同名のお菓子は複数のメーカーが製造しており、意外にポピュラーであることが判明。
この「何ちゃって」和菓子、ロンドンのデスクに持ち帰ったところ、何と爆発的な人気を博した。

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カナダ人の男性Eなどは、「こんなに美味しいお菓子は生まれて初めて食べた!」といったちと大袈裟な感動の仕方。退社時には二本ほどポケットに突っ込み、「今日の夜はこれを食べるのを楽しみに帰るよ」などとにこにこしながら出ていくので、満更過剰表現でもないのかも・・・。
余談になるが、Eは生まれも育ちもカナダでカナダ人のお母さんを持つが、お父さんは日本人という日系二世のハーフ。残念ながら日本語は一言たりとも話せないけれど、日本人のお父さんは「食文化」という大切な日本の一面を彼に伝授すればよかったのに・・・などと余計なお世話ながら思ってしまう。
こんな広告塔・Eのおかげもあり、他のデスクからも噂のお菓子を食べに来る人が続出する始末。6本x5袋程度入った箱はまたたく間に空になってしまった。

こんなエピソードにつけても思うのは、やはり彼我の食に対するこだわり・食の充実度の違い。
「抹茶コルネット」は確かに割合美味しいけれど、空港で何気なく買った、日本的感覚でいえばごく普通のお菓子である。それがこれほどまでの感動をもって迎えられるということは、いうまでもなく日本の食のスタンダードがいかに高いか、翻ってこちらの(この文脈では英国人および英国在住の人に限定)人がいかに普段貧しい食生活を強いられているかという動かしがたい事実・・・。
再三書いているとおり、ロンドンの食事情は、私が前回この地に暮らした15-20年前に比べると格段に良くはなったものの、こんな何気ないお土産にまつわるエピソードからも、日英の差を痛感してしまった。
次回帰国の際は、少し目先を変えてC級グルメなお菓子を紹介してみようか、などと企んでいる。
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by canary-london | 2008-08-11 09:22 | culture