ロンドン生活開始から4年強経過。あこがれの田舎暮らしも敢行!このまま骨を埋める展開か??インベストメントバンカー日々迷走中。


by canary-london
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アリとハンディマン

不幸自慢では決してないのだけれど、それにしても英国の古い一軒家というのはトラブルが絶えない(築ほぼ120年。イギリスでは格別古いわけでもないが・・・)。
昨年の秋口に引っ越した新居はしばらく動きたくないほど気に入っているのだけれど、狭いながらに庭があるせいか、昆虫などごく小規模の生物に関する悩みは枚挙に暇がない。

この週末に遭遇したハプニングは、蟻である。
アリ。
我が家は細長い小さな家なので、日本で言うところの一階と二階、さらに地階の3レベルに分かれている。
土曜日の夕方だったか、地階のボイラー室に入って洗濯機を回す。
何とはなしに殺気を感じて洗濯機の脇にあるのっぽのボイラーの上を見やると、無数の黒いものがうごめいている。
・・・アリだ。
蟻の群がっている原因は、ボイラーの上に散乱した、いってみればライスクリスピーのような形状の粒々。
何かの卵なのだろうけれど、何の卵なのかは知る由もない(後から処理に来てくれたハンディマンによれば蟻自体の卵とのことだったけれど)。
とりあえずあらん限りの殺虫剤を掛ける。
あとは翌日救援隊が来るのを待つのみ(私は虫が得意ではないので、殺虫剤を掛ける以上の策を自分で積極的に取ることは少ない)。

週末ではあったものの、翌日仲良しのハンディマンを呼びだしてボイラーのパイプと外壁の間を隙間なく埋めてもらって一件落着。
昨年引っ越したばかりのときに発生したナメクジ同様、結論からいうとどうも外に通じる壁のどこかがきちんと塞がれていないらしい。

こんなときに感じることは幾つかあるけれど、まず思うのは「ハンディマン」という素晴らしい職業の人達のこと。
日本ではあまり相当する職業がないのだが、正に「便利屋」さん。
ハンディ=便利、マン=男性または人間、とは言い得て妙。

主として不動産屋と契約を結んでおり、家に何かしらの問題があったとき、それが大掛かりな修理を必要とするのでない限り、今回のような壁を塞ぐ作業から家具のちょっとした不具合の修理まで、何でもこなす器用な人種である。
今回お世話になったPaulは昨秋我が家にナメクジが大量発生(正確に言うと「大量」とまではいかないが、一匹ではなかった・・・)したときに助けてもらったことから私も頼りにしており、幸いにして彼の携帯電話の番号も持っていたため、日曜日にもかかわらず駆けつけてくれ、事なきを得た。
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会社や人によって差はあれど、得てしてこちらの不動産屋、特に賃貸契約に出されている住居の管理を行う不動産屋は怠慢で誠実さに欠け、前項で書いたテロか殺人でなければ動かない英国警察の例ではないが、「蟻が出た」と訴えたところですぐに修理の人間を手配してくれないケースもある。
そんなとき、「ハンディマン」に直接連絡する手段を持っているのは、絶大の威力。
ツカエナイ不動産屋には申し訳ないが、Paulが現役で活躍しているうちは、不動産屋の頭越しで彼に仕事をひそかに依頼しようと決めている。

大量の蟻の死骸を見ながら感じたもう一つのことは、都会のマンションがいかに人工的な環境かという点。
私の望むと望まざるとにかかわらず、この家には実に様々なキャラクターが登場する。
家の中に蜘蛛やダンゴムシが定住しているのには慣れた。
さすがに家の中には入ってこないが、雨降りの日には玄関と庭がカタツムリで覆われる。

幼少時「田舎」がなく東京で育った私は、このような生物に囲まれた環境にはそもそも縁が薄いものの、9歳までの4年強を過ごしたニューヨークは家が郊外であったため、自然と触れ合う機会が多かったように思う。
ある日庭のブランコで遊んでいてふとブランコを裏返したところびっしりと毛虫が張りついていて、毛虫の苦手な姉が卒倒しそうになったこともあった。

カタツムリもナメクジも蟻も、いて当然。
勝手に家を建てて侵入してきているのは、こちらなのだから。
・・・と頭で分かってはいるものの、一定量を超える虫がいたような場合、やはり私はハンディマンにSOSコールを入れるのだ。
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by canary-london | 2008-06-04 09:55 | diary