盗難に思うこと
2008年 05月 28日
厄年でもあった2006年、冗談でなく実に三カ月毎に強烈な盗難に遭って以来(詳しくは2006年のエントリ参照・笑)、幸いなことに盗難にはあまり縁がなかった。
・・・はずなのだが。
久し振りに盗難に遭った。
先週の日曜日夕方、買い物から帰宅していつものように車*を家の前に駐車する。
*車自体は、いかにもカネモチとは無縁そうなTOYOTAカローラ。
この辺りは所謂on-street-parkingで、住民専用のパーキングパーミット(駐車許可証)をウィンドウに貼り付けてさえいれば、該当する駐車スペースならどこにでも置いておけるのが便利。
今にして思えば、もしかしたらこのときに車のキーのリモコンが弱っているゆえ、施錠したつもりが実は掛かっていなかったのかもしれない。
・・・などと言ってみたところで後の祭り。
翌々日にあたる火曜日の朝、これまたルティーン通り小走りで朝7時前に家を出ると、どうも車の様子がおかしい。
というのは、後部座席の背もたれを前に倒すことによってトランクとのスペースが貫通するようになっているのだが、その背もたれが倒されてトランクの中身が覗いている。
あれれ?と思うものの、一分一秒無駄に出来ない朝のひととき、車を調べる間もなくオフィスへと急ぐ。
その日、オフィスからの帰り道に再び車に近づくと、これは明らかにおかしい。
助手席が半ドアになっているのだ。
「あー、これはやられたな」と思って荷物を家に放り込み、改めて鍵の開けられた車を調べると、倉庫代わりに使っているトランクからクラブのごっそり入ったゴルフバッグが忽然と姿を消している。
その他、道路地図といった意外に重要なものや、駐車場用として運転席脇の抽斗に無造作に突っ込んであった小銭もなくなっている。
「犯人」は意外と冷静らしく、サイズが合わないと判断したらしいゴルフシューズやスキーウェア、スキーブーツなどは置いてきぼり。
・・・ため息。
今回、もし仮に鍵を掛けたつもりで掛かっていなかったのだとすれば自分の責任以外の何ものでもないが、実質36時間以内の犯行だと思われる。
英国でこのような被害に遭う度に感じるのは、こちらの泥棒がいかに「petty crime」(=つまらない犯行)を大胆に働いて、且つ平然と日常生活を過ごしているかということ。
殺人かテロのいずれかでなければ英国警察は本気で捜査などしないというのも2006年に痛感したことではあるが、ちょっとした泥棒程度の小さな罪で検挙されるリスクは当地においては著しく低いため、いきおいこの様な犯行が増える。
捕まらないため、味をしめた犯人は、きっと同様の罪を繰り返す悪循環だ。
そんなことで、私は英国に来てから純粋なる不運または自分の不注意のいずれかの理由(または両方)により物を盗まれたのは今回で四回目を数える。とはいえ、運や自分のミスを呪いつつも、我が身の危険を感じるような目に一度も遭っていないというのは実は感謝すべきことなのかもしれない。
こんなことが起きると、何かしら隠れた意味があるのかもしれないと思うのも人間の性だろうか。私の場合、ゴルフバッグを盗まれたのは、一向に上達する気配のないゴルフなど早く諦めろとの神のお告げなのかもしれない、などと自嘲まじりに思ったりしてしまうのである(笑)。
・・・はずなのだが。
久し振りに盗難に遭った。
先週の日曜日夕方、買い物から帰宅していつものように車*を家の前に駐車する。
*車自体は、いかにもカネモチとは無縁そうなTOYOTAカローラ。
この辺りは所謂on-street-parkingで、住民専用のパーキングパーミット(駐車許可証)をウィンドウに貼り付けてさえいれば、該当する駐車スペースならどこにでも置いておけるのが便利。
今にして思えば、もしかしたらこのときに車のキーのリモコンが弱っているゆえ、施錠したつもりが実は掛かっていなかったのかもしれない。
・・・などと言ってみたところで後の祭り。
翌々日にあたる火曜日の朝、これまたルティーン通り小走りで朝7時前に家を出ると、どうも車の様子がおかしい。
というのは、後部座席の背もたれを前に倒すことによってトランクとのスペースが貫通するようになっているのだが、その背もたれが倒されてトランクの中身が覗いている。
あれれ?と思うものの、一分一秒無駄に出来ない朝のひととき、車を調べる間もなくオフィスへと急ぐ。
その日、オフィスからの帰り道に再び車に近づくと、これは明らかにおかしい。
助手席が半ドアになっているのだ。
「あー、これはやられたな」と思って荷物を家に放り込み、改めて鍵の開けられた車を調べると、倉庫代わりに使っているトランクからクラブのごっそり入ったゴルフバッグが忽然と姿を消している。
その他、道路地図といった意外に重要なものや、駐車場用として運転席脇の抽斗に無造作に突っ込んであった小銭もなくなっている。
「犯人」は意外と冷静らしく、サイズが合わないと判断したらしいゴルフシューズやスキーウェア、スキーブーツなどは置いてきぼり。
・・・ため息。
今回、もし仮に鍵を掛けたつもりで掛かっていなかったのだとすれば自分の責任以外の何ものでもないが、実質36時間以内の犯行だと思われる。
英国でこのような被害に遭う度に感じるのは、こちらの泥棒がいかに「petty crime」(=つまらない犯行)を大胆に働いて、且つ平然と日常生活を過ごしているかということ。
殺人かテロのいずれかでなければ英国警察は本気で捜査などしないというのも2006年に痛感したことではあるが、ちょっとした泥棒程度の小さな罪で検挙されるリスクは当地においては著しく低いため、いきおいこの様な犯行が増える。
捕まらないため、味をしめた犯人は、きっと同様の罪を繰り返す悪循環だ。
そんなことで、私は英国に来てから純粋なる不運または自分の不注意のいずれかの理由(または両方)により物を盗まれたのは今回で四回目を数える。とはいえ、運や自分のミスを呪いつつも、我が身の危険を感じるような目に一度も遭っていないというのは実は感謝すべきことなのかもしれない。
こんなことが起きると、何かしら隠れた意味があるのかもしれないと思うのも人間の性だろうか。私の場合、ゴルフバッグを盗まれたのは、一向に上達する気配のないゴルフなど早く諦めろとの神のお告げなのかもしれない、などと自嘲まじりに思ったりしてしまうのである(笑)。
by canary-london
| 2008-05-28 10:24
| diary