ロンドン生活開始から4年強経過。あこがれの田舎暮らしも敢行!このまま骨を埋める展開か??インベストメントバンカー日々迷走中。


by canary-london
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フランス紀行: 美術館再論

前回のトラブルおよび愚行についてはあくまで番外編ということで。
パリでの最大のハイライトは、やはり美術館。

1. オルセー: ちょっと違う視点から
ルーブルも素晴らしいが、私はオルセーが大好きだ。
ゴッホ、モネ、マネ、ドガ、ルノワール、セザンヌ・・・etc.etc.etc.
こんなに間近でこんなオオモノばっかり見ちゃっていいの?という感じである。
オルセーに展示される名画の数々はガイドブック等に詳しいので、正攻法のオルセー紹介なんて意味がない。
というわけで少し変わったものをご紹介。
前回訪れた昨年3月に気になって、今回どうしてももう一度見たかった絵のうちの一つが下の一点。
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ムーランルージュをはじめとするポスターが有名なロートレックだが、’Femme de Profil (Madame Lucy)’という名の絵に描かれるこの女性。気品溢れる横顔。19世紀末当時のパリの華やかさを感じさせる大きなデザインの帽子。

女性の肖像画については特に、「全てを見せない美しさ」があるのではないかと思う。
うつむき加減の顔、横顔、後ろ姿。

その観点からは、以下の2点も同様。

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左はルノワールの作品。ルノワールの描く女性は幸福感に満ちているのだけれど、正面から捉えたものは時にややtoo muchになる。その点、この横顔は適度にそれが緩和されていてとても心地が良い。
右はミレー。「落穂拾い」「晩鐘」など素朴な農民の姿を描いた絵の印象が強いミレーだが、実はこんなに官能的な女性も描いている。私見だけれど、この絵がこんなに官能的なのは後ろ姿を描くことに徹しているからではなのではないかと思う。

2. マルモッタン美術館
今回モネの睡蓮で有名なオランジュリー美術館が残念ながら改装のために休館中であったため、モネを堪能するためパリの西端・ブーローニュの森の入り口に近いところにあるマルモッタン美術館を訪れた。
館内は撮影禁止のため残念ながら写真はないのだが、ゆったりと絵を鑑賞するのに丁度良いサイズの本当に良い美術館だった。
特別展示で2階にカミーユ・クローデルの彫刻を展示していた。正直私は彼女の作品を真面目に観たのは今回が初めてだったのだが、男女を描いた作品が非常に印象的だった。Sakountala、そしてLa Valse
やはり、こういう作品はロダンへの半ば狂信的な(そして報われない)愛があるからこそ作れるのだろうな。

3. ロダン美術館
Invalides(アンヴァリッド)地区にある当美術館へも、今回初めて足を運んだ。
ロンドンのテート・モダンにも展示されている’The Kiss~接吻’というロダンの彫刻。
ロダンの作品は、肉体への賛美系のものの方が有名だけれど、私はどうしても男女を描いたものに魅かれてしまう。
ここに描かれる男女は、ダンテの「神曲」に登場するPaoloとFrancesca。Francescaは、Paoloのお兄さんだか弟だかの妻である。
これまた、「禁じられた恋」だからこそこんなにも熱い接吻と抱擁になるんだろうなあー、とまた思ってしまったり。
ロダン美術館は庭も本当に素敵なのだが、今回時間が足りずお庭に出られなかったのが心残り。
また次回行こうっと。

4. 美術館ではないけれど・・・シャガールの天井画
パリへは何度も足を運んでいるのに、今回初めてオペラ・ガルニエでシャガールの天井画を鑑賞。
ひたすら、ため息。
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アートの街パリに万歳、と思う今宵。
また夜も更けてしまいました。。。
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by canary-london | 2006-02-12 11:42 | travel