ロンドン生活開始から4年強経過。あこがれの田舎暮らしも敢行!このまま骨を埋める展開か??インベストメントバンカー日々迷走中。


by canary-london
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じゃぱん・あず・なんばーわんと祖国不幸の若者へ

日本に一時帰国するたび、自分が現在住まうヨーロッパと比べての日本の特異性・特殊性に気づかざるをえない。
「また日本批判かいね」という声が聞こえてきそうだが、そうではない。

もちろん、どこを歩いても人が多過ぎる、電車の中では大方寝ているか携帯メールをしているかのどちらかである、サラリーマンはおしなべて不毛に長時間労働をし、一様に何だか皆不機嫌で疲れている・・・といったことを言い出せばきりがないが、どれもこれも目新しいことではない。

今回改めて感じたことが幾つかあったのだが、今回はそのうちの一つについて。
・・・それは、生活を便利にすることに対する飽くなき欲求を原動力とした商品開発力の素晴らしさ。

これ、実は以前にも、「鼻セレブ」や「のどぬーるスプレー」なんて天晴れなる商品の数々に思いを馳せながら書いたテーマである。

ドラッグストアは、日本に一時帰国するたびに立ち寄る場所。
陳列された商品を眺め始めると、時間の過ぎるのも忘れて居座ってしまう。
一時帰国のたびにまとめ買いする定番商品(例えば、食品用ラップとか。20年前と比べて進歩のかけらもない英国の劣悪製品は、とてもではないが使えたものではない。)もさることながら、やはりスゴイと思うのは新商品の種類の多さとその裏にある「アイディア力」。
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どうしても美容関連の製品に目がいってしまう私は、コスメだのダイエット用品だのが所狭しと並べられる棚の辺りをうろうろすることになるのだが、単四乾電池一本で動くまつ毛用のホットカーラーなんて、きっと英国人は作ろうという発想すらないだろうし、「セルライトを取り除く!」の宣伝文句の添えられたボディタオルを見たときには笑うしかなかった(さすがにセルライト・タオルは購入せず、買ったのはまつ毛カーラーのみ)。

日本の製造業が世界でも高く評価されるのは、手先の器用さやマメで勤勉な性質といったこともあろうが、日本の商品開発力にはただただ感服する。
特に一般的にいわれるとおり、ゼロから何かを作るというよりも、むしろ従来からあるものにひと工夫加えてより便利にした商品が得意中の得意であると感じる。
もちろん、売れずにすぐにすたれる商品も多いのだろうが、そこは七転八起。
売れなければ、すぐに次をトライ!と切り替えもまた早い。

普段日本のメディアとはあまり縁のない生活をしているため、元旦の日経新聞はわりあい時間をかけて読んだのだが、とにかくトーンが暗いことが気になった。
経済においては、戦後最長の好景気の実感などまったく感じられない低成長。
国力低下を映すかのような通貨価値の下落。
政治面では、国内のリーダーシップ欠如と世界で再び強まるジャパン・パッシング・・・と内憂外患。
人口をみると、出生数が死亡数を下回る自然減と、数字の上でも如実に進む少子高齢化。
残念ながら、明るい話題は何一つ見当たらない。

日本の国力アップに繋がるような美徳も、日本人はたくさん持っていると思うのに。
先に書いたアイディア力もそうであるし、礼節を重んじる態度も海外では評価が高い。
そんな美徳をもっと上手にビジネスや外交に生かしていければ・・・と思うのだが、より本質的な問題は国としての自信喪失なのかもしれない。
日本を代表する経済紙の元旦のトーンがここまで後ろ向きでは、どうも先行きに期待がもてない。

・・・と偉そうに書いたところでふと自分について考えてみると、日本の国力低下に最も貢献しているのは自分のような若者ではないか、と愕然。(いつものことだが。)
ハイエナとも揶揄される外資系投資銀行に勤めた挙句、同社でほぼ自主転勤することで海外逃亡(笑)。であるがゆえ、一時帰国時の買い物を除いて日本経済への貢献度はゼロだし、子供も作らず少子高齢化路線邁進中。
こんなならず者の日本人であるうえ、自分の現在の状況を鑑みるに、どの側面においても当面貢献者側にまわるのは難しいと思われる。

・・・自分はともかく。頑張れニッポン(再び)!
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by canary-london | 2008-01-04 05:22 | current