ロンドン生活開始から4年強経過。あこがれの田舎暮らしも敢行!このまま骨を埋める展開か??インベストメントバンカー日々迷走中。


by canary-london
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オークション初体験

先日、非常に「イギリスらしい」(と感じるのは私だけかもしれないが・・・)体験をした。

・・・それは、「オークション」。

Yahoo!オークションやe-Bayなどインターネット上のオークションは今では珍しいものではなく、おそらく一度はオークションで何か買った・売った経験を持っている人が大半なのではないかと思う。

しかしながら、今回私が参加したのはネットオークションではなく、実際の「競売」。
英国のオークションの歴史は古い。
Bond Streetの目抜き通りにきらびやかな入口を構えるサザビーズは、1744年の創業。
もう一方の雄といえるクリスティーズは1766年といずれも実に長い歴史を持つビジネスなのだ。

そんなサザビーズやクリスティーズともなると敷居が高いのは事実だが、実はロンドンという街には庶民にもフレンドリーなオークション・ハウスというものがたくさんある。

新しく越したIslingtonは、以前住んでいたKensingtonのような「ex-pat=ex-patriate」(平たく言えば、高級取りの外国人ホワイトカラー)中心ではなく、様々なclassの地元民も多いせいか、そんな気軽なオークション・ハウスを新居の目と鼻の先に見つけた。

その名も、Criterion Auctions
このご時世なので、勿論ネット・オークションのオプションも提供しているが、やはり醍醐味は実際に立会場で行われるオークション。

オークションに参加したのは、ひょんなきっかけからだった。
日曜日、新しい家の家具を買い揃えるために奔走する中、以前からショーウィンドーの気になっていたこの店にふと足を踏み入れてみた。
お目当ての品は、ソファ。
大きなアイテムとしては唯一理想の品が見つからずに決めかねていた。
目に付いた一品は、深いこげ茶の革張りと自分の探していたものにぴったり。
嬉しいことに、大概の商品と違って年代物のアンティークではないため、店側が提示する「予想落札価格」は目の飛び出るような高額ではない。
良く見ると、オークションの日時は毎週月曜日の夕方から・・・となっているではないか。

翌日の月曜日は、米国市場休場を良いことに、夕方さっさと退社。
目的地に辿り着くと、エントリーナンバーの書かれた札を渡されて立会場へ進むと、何やら荘厳な雰囲気の中、古い映画にでも出てきそうな眼鏡に口髭の老紳士が「競り」を取りしきる。
驚くほど早いスピードで各アイテムの競りは進み、あっという間に自分の目当てのソファがスクリーンに映し出される。

会場にいたもう一人の男性もこのソファに目を付けていたらしく、50ポンド単位での一騎打ちがしばらく続いてから、相手が引き下がったことが分かると、何とはなしに勝利の感覚がこみ上げる。
(私はこう見えて財布のヒモが緩み切っているわけではないので、当初自分で定めた上限金額の範囲内。念のため。)

・・・会場の人間は皆常連が多いとみえて、無理矢理付き合ってもらった友人と私の二人組は明らかに新参者と映るらしい。
件の眼鏡の老紳士は、「手元の札に名前と住所を埋めて受付へどうぞ」と不慣れな我々にてきぱきと指示を出してくれる。
支払いと配送の手配を済ませるまで、ものの一時間もいなかったと思うのだが、立ち並ぶ見事な調度品の数々といい、そのまま映画のワンシーンとして使えそうなオークションの一幕といい、何ともスリリングな体験だった。

・・・新居のリビングにうまくマッチしてくれれば良いのだが、そんなドキドキ感もまた、「自分の家」を作っていくなかでの楽しく重要な一つのステップだったりするのだ。
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by canary-london | 2007-11-16 02:57 | diary