ロンドン生活開始から4年強経過。あこがれの田舎暮らしも敢行!このまま骨を埋める展開か??インベストメントバンカー日々迷走中。


by canary-london
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マシュマロマン

前回の旅行論(?)の文中、二度もご登場頂いたグリーンの表紙が印象的なMichelinの旅行ガイド。
一介のタイヤメーカーが観光地やホテルはレストランに星を付けてしまうのだから、その多角化経営には舌を巻く。

私もMichelinやLonely Planet、DK Eyewitness Travel Guidesなど様々な旅行ガイドを活用してヨーロッパ各地を旅しているが、それぞれに特徴があって興味深い。

父の愛用していたMichelinは、写真が少なく字も細かいなど最もアカデミック。
美術館内の特定の作品の展示場所などがつぶさに解説されているのでこの上なく便利なのだが、難点はそれほど頻繁にアップデートされないこと。
おそらく数年に一度ペースなのだが、美術館などは配置換えを行うケースもあるので、情報が古くなってしまっているケースがたまにある。
しかし、情報量は圧倒的に多い。
・・・逆に言うと、疲れているときなどMichelinを読むパワーが足りないことも結構ある(笑)。

上に挙げた二つを含む他のガイドブックは、もう少しカラー写真や図が多く、多少は若年層を意識しているといったところか。
それでも程度の差こそあれ、海外の旅行ガイドというものは、一大読み物である。
当地の歴史に始まり、文化・建築・自然・政治と幅広いトピックに言及しており、読破しようと思うとかなりの時間とエネルギーを要する。
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この点、日本の旅行ガイドは趣旨が全く違う。
日本のガイドは、実用的な情報を調べようとするとき実に便利でサバイバルには欠かせないのだが、「読み物」としてはあまりに底が浅い。
「お薦め観光スポット」を羅列し、「この街ではここだけは見逃さないように!!」といった注意書き満載の文章を読むたび、義務教育で歴史の年号を暗記させられたのに似た感覚を覚えるのは私だけだろうか。
もちろん、日本とヨーロッパの歴史的・文化的な関係の浅さと理解度の不足という点も大きく関係してはいるのだろう。
・・・でも、知らないからこそ学ぼうとする姿勢が重要なのでは??と思ったりもするのだが。

彼我の旅行ガイドを比べたとき、もう一つの大きな違いが、日本人の「食」へのこだわりである。
さほど分厚くもないガイドブックの中で、「レストラン情報」の紙数がやたらと多い。
また海外のガイドブックではありえない話だが、全ての店について店内の写真が掲載されているのもまた驚きである。
取材に取材を重ねているのだろう、日本のガイドブックに従って入るレストランは概ね失敗が少ない。

しかしながら、この最後の点については、もしや私がとりわけ「食」へのこだわりの低い英国人や米国人の手になるガイドブックしか見る機会がないからかもしれない。
こだわりの極致のフランス人や、不味い食べ物の存在自体が許されないイタリア人が作る世界各地の観光ガイドには、よりシビアなレストラン批評が展開されているのかもしれない・・・。
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by canary-london | 2007-06-14 13:51 | travel