ロンドン生活開始から4年強経過。あこがれの田舎暮らしも敢行!このまま骨を埋める展開か??インベストメントバンカー日々迷走中。


by canary-london
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夢を実現させたプロ棋士に学ぶこと

先日も我が家の’housecooling party(?)’にお越し頂くなど何かにつけて親しくお付き合い頂いているth4844さんがいみじくも先日書かれていた通り、海外に住まうことの大きなメリットの一つは、「日本にいるよりも遥かに気軽にいろいろな分野で活躍されている日本人の方々と知り合う機会がある」ことだといえる。

先日・12月1日金曜日は、そんな貴重な一日。
昨年5月に61年ぶりとなるプロ編入試験将棋を実現させ、同11月に見事この試験に合格、サラリーマンからプロ棋士へと転身を遂げられた瀬川昌司棋士・四段のお話を伺う機会があった(勝手に引用させて頂いたブログは、帰宅してGoogleするうち発見したものです)。
今回は将棋のプロモーションを主目的とする種々のイベントのために、お二人の女流棋士・中倉宏美初段と島井咲緒里初段と共に来英されたとのこと。
講演の内容は、瀬川さんがご自身の体験談を交えつつ、「いかにして夢を実現するか」というテーマについて語る非常に興味深いものだった。

今年の4月に発売された瀬川さんの著書「泣き虫しょったんの奇跡」は、昨年のプロ試験合格以来一躍「時の人」となった瀬川さんが自らの半生を振り返った一冊。
見事な達筆で署名頂いた瀬川さんのこの本、講演から帰ったその夜のうちに一気に読み切ってしまった(天邪鬼の私は普段ベストセラーを手にすることは少ないのだが・・・)。

何とか駒の動かし方が分かる程度と将棋に関しては恥ずかしいほど無知な自分であるが、将棋と全く無縁のビジネスマンでも、更に言うと全ての大人も子供も瀬川さんのお話から何か学ぶことがあるものと思う。

瀬川さんのお話の中で印象に残ったのは、主に三点あった。

一つは、「自分の好きな道を進むこと」。
好きだからこそ、諦めずにゴールに向けて頑張ることが出来る。
以下、上記著書からの抜粋。
「僕は父に償いをしなくてはならないと思った。もうすぐ体は灰になってしまうけれど、父は僕のなかでこれからも生きつづける。その父は、どうすれば喜んでくれるだろうか、と考えた。
ほかのことは何もいわなかった父が、息子たちに望んでいたことはひとつだけだった。
自分の好きな道を行け。
(中略)
・・・この先、そんな険しい道であれ、僕が好きだと思えることが見つかったら、今度こそ逃げずに、勇気を出して、その道を進もう。」

二つ目は、「前向き志向」。
将棋を目指す者が避けて通ることの出来ない「奨励会」という組織のネガティブな面から出てきた分析が印象的だった。
将棋を真に楽しむことが出来るようになったとき、瀬川さんは本当の強さを手に入れ、夢に近づく最初の一歩を踏み出している。

三つ目は、「熱い思い・実現したい夢があれば、声に出して言うこと」。
瀬川さんの成功は、周囲の応援が彼の更なる力を引き出し、またサポートが広がるという力強い正のエネルギーの賜物であった。
現実の世界・ビジネスの世界では、「声に出すこと」が難しいケースもあるけれど、ポジティブな循環を作っていくことがゴール達成への近道であるのは間違いない。

アレンジした方々の配慮で、「講演会」といいながらもシティに程近いイタリアンレストランの地階を借り切って食事会を兼ねた形式で行われたため、雰囲気も実に和やか。何と瀬川さんと同じテーブルを囲む幸運に恵まれ、講演前後にも気さくなお話を楽しませて頂いた。

頂いたエネルギーを、自らの夢の実現に振り向けなければ。
「夢は何ですか?」という質問が、因果なサラリーマンにとっては一番の難問だったりするのだが(笑)。
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by canary-london | 2006-12-03 13:49 | current