ロンドン生活開始から4年強経過。あこがれの田舎暮らしも敢行!このまま骨を埋める展開か??インベストメントバンカー日々迷走中。


by canary-london
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カンタベリー大聖堂について

週末は生憎の雨だったけれど、突然思い立って友人と二人でカンタベリー(Canterbury)へ出掛けた。
ロンドンから南東へ約60マイル(96km)程度。フランスのカレー(Calais)へと渡るフェリーの出発点であるドーバー(Dover)までは目と鼻の先という場所に位置する。

Ashfordの近くに一泊するのんびりした日程だったので、道すがらDover, Margate, Ashfordなどにも寄ってみたものの、Canterburyと比較すると正直これらの街は霞む。

Canterburyは、言わずと知れた英国正教会(Anglican Church)の聖地。
書きながらふと思ったが、おそらくは英国正教会において「聖地」という呼称は存在しない。
しかし、Canterbury大主教とは自動的に英国正教会の最高指導者を意味する。

起源について。
紀元596年に時のローマ法王グレゴリウス一世(Pope Gregory the Great)よりイングランドへのキリスト教布教を命ぜられて渡英した聖アウグスティヌス(St Augustine)が同地に滞在を許可され、布教の拠点とする教会を建立したのが597年のこと。
当時設立されたSt. Augustine’s Abbeyは1067年の火災でほぼ焼失し、このタイミングで現在のCanterbury Cathedralの基礎を成すより規模の大きい建物が出来上がった。

帰宅してガイドブックを見て知ったのだが、実はこのCanterbury Cathedral、St. Augustine’s Abbey(教会消失跡地は大学の敷地となっている)、そしてSt. AugustineがAbbey建立前に拠点として使用したSt. Martin’s Churchの三箇所を合わせ、ユネスコが世界遺産認定している。
(最近俄か世界遺産好きなので、夏に訪れたハドリアヌスの壁やデュラム城に加えて更にもう一箇所英国内の遺産を「制覇」出来たのは何とはなしに嬉しい。)

しかし何しろ突然思い立った旅行だけに、到着したのは土曜日も夕暮れ時。
街のそぞろ歩きのほかには、目玉スポットであるCanterbury Cathedralを見るのがやっとだった。

訪れたのが夕方遅い時間だったこともあり、カテドラル内は異様ともいえるほどの静けさ。
Canterburyという場所だけに観光地的な想像を抱いて訪れたところ、良い意味で完全に予想を裏切られて驚いた。

外観もnave(身廊)も美しいけれど、個人的には最もリラックス出来た場所はゆったりとした中庭を囲むcloister(回廊)であった。

柱と柱の間に腰を降ろしてぼんやりしていると、ふと京都のお寺の石庭でも眺めているかのような錯覚に捕われる。
龍安寺の石庭といったところか。
でも、一年を通じて観光客の絶えない京都中心部のお寺では、この静けさを味わうことは出来ない。
もう少し離れた辺りの、大好きな円通寺の借景の庭だろうか。

自分で驚いたのは、仏教のお寺にいるときの安らかな気持ちに不思議なほど似た心持になったこと。
個人的に特定の宗教への傾倒はないけれど、やはり宗教の強いエネルギーが漲る場所は同じような周波やオーラを発するのだろうか。

最後に、ヴァージニア・ウルフの一言をご紹介。
There is no lovelier place in the world than Canterbury – that I say with my hand on my heart as I sit here in Florence – and I have seen Venice too.
Virginia Woolf
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←美しく色づいたツタ。宿泊先の庭先での一枚。
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by canary-london | 2006-10-25 08:27 | travel