ロンドン生活開始から4年強経過。あこがれの田舎暮らしも敢行!このまま骨を埋める展開か??インベストメントバンカー日々迷走中。


by canary-london
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Disasterはロンドンで起こるの巻 Part3そして完結編

ロンドンに来てからというもの、丁度3ヶ月に一回のペースでかなり手ひどい盗難の憂き目に遭っている(Part1およびPart2ご参照)。
「完結編」というのは、別にこれを機にロンドンに嫌気が差して引き上げようということではなく(盗難に関しては相当嫌気が差していることは確かだが・・・)、希望的観測を込めた自分の犯罪遭遇逸話完結編という意味合いを込めた呼称である。

今回の盗難については、実はショックが大き過ぎて言葉にならないのだけれど、こういうときだからこそ笑い飛ばすしかない。

6月にハンドバックを盗まれたときには自分の脇が甘かったことは認めるが、3月にきちんとロックしたスーツケースからパソコンを抜かれたのは、防ぎようがなかった。

恐ろしいことに、3月に一回というサイクルは未だ健在であった。


何で世の中はこうも悪意に満ちているのだろう。
自分は基本的には性善説の人間なので(要はお人好し・・・?)、こんなことばかりが今回の短いロンドン暮らしをenjoyしようという姿勢満々の自分の身に降りかかってくるなんて意味不明である。

確かに、昨年の厄年(本厄)は何事もなく無事に過ぎ、「やっぱりタダの迷信だよねー」なんて笑い飛ばした。
男性の厄年の話では、41歳の厄年の際、マンションの近所の子供がたまたま振り回していた金属バットで頭を強打されて病院送りとなったM氏からこの話を聞いたときに「厄年、恐るべし」と身震いした記憶はとうの昔に消え去っていた。
しかし。
後厄の今年、全ての災いがまとめてやって来ようとは。

9日・土曜日にイタリア旅行から戻り(結局警察沙汰でばたばたして旅行記すらアップ出来ていないし・・・)、旦那の日本帰国を見送ってから月曜日に仕事復帰。
火曜日の朝に、別の腕時計を着けて出社しようと抽斗を開けたところ、時計がない。
その時計だけが、忽然と消えている。

顔面蒼白。

昨年夏に半年のロンドン勤務から東京へ戻る際にジュネーブに立ち寄って買った、スイス製の精密機械のお気に入りの時計である(あ、ブログの過去エントリではさりげなくこんなところに登場してました・・・)。
清水の舞台飛び降り系で買ったので、精神的な損失に加えて経済的な損失も洒落にならない。

そして、はたと気づいた。

実は、3週間ほど前から大切にしていた指輪が二つ見当たらずに困っていた。
ただ指輪というアイテムは小さいものでもあり、まとめてベッドサイドの抽斗に無造作に放り込んでいたため、自分が何処かに置き忘れてしまったのかも、徹底的な家捜しをしなければ・・・などと思っていた矢先であった。

二つの指輪は、自分が馬鹿でどこかに置き忘れたなんてことはないのだ。

「誰かが、ゆっくりと、私の部屋からものを盗んでいる。」

背筋を悪寒が走った。

24時間警備の体制が完備している我がマンション、不法侵入の形跡はゼロ。
私のマンションの鍵にアクセスを持っている内部の人間の犯行であることは明らかである。
正確には、合計10人弱・マンションを昼夜管理・警備するポーター。
そして、奇妙なことに先月末突如として辞めてしまった自宅のクリーニングを依頼していた女性。
ややこしいことに、クリーニングの女性は、ポーターのうちの一人の奥さんときている。
明らかに、怪しいのは我が家を知り尽くしており行動が不審なこのカップル。

ここからが思案のしどころ。

太陽さんと北風さん、という昔読んだ絵本を思い出した。
イソップ童話だったっけ。
寒がる旅人に対して、びゅうびゅう冷たい風を吹きつけたところで、旅人はコートをよりしっかりと纏うばかり。
一方、暖かく降り注ぐ太陽の光を受けて旅人は自らコートを脱ぐ。

自分の目的は、二つの指輪と時計を自分の手元に返してもらうことでしかない。
犯人が捕まろうが捕まるまいが、それは二の次。

ここは、太陽さん作戦しかない。
とのことで、まずはマンションを切り盛りする50代半ばの穏やかなオジサマ・J氏に事情を話し、各ポーターに誰かを特別に糾弾することなく話をしてもらい、更に私自身からとして
「大切に大切にしていた指輪と時計で本当に困っています。指輪は祖母の形見(注: 祖母はまだ健在)云々・・・・・・・・・お願いなので誰か在り処を知っている人がいたら、そっと元の抽斗に戻して下さい。もし無事に戻ってくれば、それ以上に事を荒げることはしませんから。」
というお涙頂戴系の手紙をポーター一人一人に対して渡してもらった。

現在は、まだ待ちの状況。
時計はおそらくは旅行中に盗られたこと、および指輪に至ってはその前に盗られていたことを考えると、もう手遅れかもしれない。
E-BAYで犯人が商品を売りに出したら、絶対に捕まえてやるーーーー、と思って日々目を皿のようにしてE-BAYを眺めている。

数々の盗難体験を通じてもう痛いほど教訓は学んでいるのだが、今回しみじみ感じたこと。

その一、 英国警察はやはりどうにも頼りにならない。
テロ行為でもない、誰も死んだわけでも怪我をしたわけでもないとなると、どうも真剣に捜査を行うやる気が感じられないのである。
それについて感じるのは、やはり当地英国では、取るに足らない犯罪が多過ぎるということに尽きるのだと思う。
警察は常にオーバーワーク、刑務所はキャパシティ・オーバー。
「善良市民は困ってます」的犯罪となると、やはり日本の警察ほど頼りになるものはない。
あーーー、誰も殺されていなくても親身になって走り回ってくれる日本の警察が恋しい。
とはいえ、警察署での事情聴取から5日経った昨日・日曜日に自宅にやってきた警察官二人は、まあまあ真剣に捜査をやってくれそう。
英国警察のイメージを覆せるか??乞うご期待。
などといっている場合ではない。

その二、大事なものは隠すべし。
火曜日の朝にこの事実に気づいて愕然とし、まずはその日をどう安全に過すかについて悩んだ。
我が家には、金庫など鍵のかかる保管庫はない。
この状況では、他人は誰も信用できない。
平日は仕事に忙しい一人暮らしの身なので、すぐに保管庫を買えるわけでもなく。
急場しのぎに、スーツケースに宝飾品関係を全て放り込み、鍵を掛けて出掛けた。

金曜日の夜仕事が終わってから、金庫を買おうとデパートをあちこちうろうろするも、そんなものを扱っている店は殆どないことが判明。
仕方がないので、気休めとは分かりつつも、暗証番号で施錠できるタイプのジュエリーボックスを買って帰り、とりあえずは使い勝手の悪いスーツケースから宝飾品を移動してロック。
しかし、日曜日にやってきた警察官二人、これを見るなり
「本当に盗られたくないものは、これに入れちゃいかんよー。貴重品持っていって下さいって言ってるようなもんじゃない?」
とお説教された。
彼らは、長期間自宅を空けるときには、泥棒が絶対に探さないような場所に貴重品を隠すのだそうな。
一人は汚れた靴下の中、もう一人は貴重品をまとめてバッグに入れ、屋根裏の断熱材の入っている隙間に隠すという気合の入りよう。

自宅にいるときまで、いちいち犯人の裏の裏をかくべく貴重品を奇想天外な場所に隠す必要があるとは。
盗難慣れしたイギリス人のメンタリティーになるのには、もう少し修行が必要か・・・。



PS ロンドン在住の方々、万が一こんなものを見かけたら御連絡下さい・・・(時計は実物の写真、指輪二つについては写真がないため、多少似ているものをネットで探して見ました。イエローゴールドのはだいぶ違いますが・・・)。

↓ジャガールクルトの愛用ピンクゴールド時計

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↓指輪その一もどき(実は婚約指輪・・・・・・・・・)
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→指輪その二もどきf0023268_8554458.jpg
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by canary-london | 2006-09-19 08:59 | diary