ロンドン生活開始から4年強経過。あこがれの田舎暮らしも敢行!このまま骨を埋める展開か??インベストメントバンカー日々迷走中。


by canary-london
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週末小旅行: ラブリーな英国田舎の旅路

8月28日月曜日は英国で数少ない国民の祝日だったため(実のところ、これで年内はクリスマスまで祝日はゼロである。考えないようにはしているが・・・)土日を含めると三連休。
計画したのは昨今のテロ未遂が明るみに出る前のことだったので別に先見の明があったわけではないのだが、結果的には未だ混乱の続く海外への渡航でなく国内を行き先に選んで大正解だった。
イギリスの田舎を満喫できる先、ということで決めた目的地は湖水地方(Lake District)。
15年前に両親と3人で訪れた地であり、ややセンチメンタル・ジャーニーの感も。

1. やはり素晴らしき哉、英国の田舎
心が洗われるのは、やはり延々と続く田園風景の成せる業か。
今回は特に、昨年2月末からの断続的な英国滞在の中で初めての車での旅。Newcastle-upon-Tyneを土曜日の昼前に出発しAmbleで小休止の後、映画「ハリー・ポッター」の舞台となったAlnwick Castleへ。東側の海岸線にも足跡を残してから南西へと方向を換え、紀元2世紀初めにローマ五賢帝の一人であるハドリアヌスが建造したHadrian’s Wall (ハドリアヌスの長城: 英国には2003年末現在20個あるユネスコ指定世界遺産のうちの一つ)を眺めながら、宿のあるGrasmereへ向かうというなかなか壮大な行程。
山の少ない英国だが、ハドリアヌスの長城からCumbriaにかけては1000mに迫る山が複数そびえ、国道の両側は国立公園という一帯である。

山山山。
緑緑緑。
羊羊羊。

似たような光景の繰り返しだけれど、何とも心安らぐ風景。
人間とはやはり自然の産物なのだと感じる瞬間。
忘れられないのは、Grasmereへの道中見た落ちてゆく西日が雲の切れ目から覗く一幕。
「神様の降りてきそうな」という表現の似合う空だった。

2. 時の流れ、人、そして言葉
ロンドンより明らかに緩やかな時間の流れ方。
困っている人を見ると、兎に角何とかしてくれようと知恵を絞る現地の人々。
人の温かさに感動することが半分、親切が昂じての非効率性に苛々することがもう半分。
Northeastの人々が古くから親しんでいる言葉、「Geordie」(一種の方言)にしろ、Lake Districtの人々が日常使う言葉にしろ、やはり土地柄Scottishに近いイメージ。
集中して聞いていないとはっきりいって半分ぐらいは何を言っているのやらさっぱり解せないのだが、こんな朴訥な言葉も温かさの一つの背景か。

3. 未だ健在・・・恐るべし英国の超・反アルデンテ的茹で野菜
本ブログで再三コメントしている通り、英国の食事情の質は過去15年で実に大きく改善したと思う。
今回の旅行も、現地の方々の親切な案内に助けられて概ね美味な食事にありつくことが出来たが、土曜日の夜はすっかり遅くなったため、Grasmere手前のある街でその辺りのパブに適当に入った。
ラム(子羊)のグリルがひたすら巨大なだけでどう見ても焼き過ぎなのは注文時から何となく予想できたが、別皿に盛られた彩り豊かな人参・カリフラワー・ブロッコリーにはほのかな塩味すらも感じられず、更に言うと明らかに鍋で30分近く茹でているとお見受けした。
思わず、リンボウ先生(林望氏)の「イギリスはおいしい」を思い出してしまった。
まだあるんですな、こういう野菜出して一丁前にお金を取る店が。

4. この地ゆかりの詩人と絵本画家について
Lake Districtといえば、やはりWilliam WordsworthBeatrix Potterの二人に触れないわけにはいかないのだろう。
二人共全く異なる芸術家だけれど、共通して感じたのは、きっとこの穏やかなる環境が彼らの創作意欲・活動に影響を及ぼしたに違いないということ。
Beatrix Potterの方は、ピーターラビットを初めとする一連の絵本が日本人に大人気のため日本人観光客も多数見かけたが(Beatrix Potterが8年間暮らした家、Hill Topを模したアトラクションが近時東京近郊にオープンしたとのニュースには興醒めした)、本日の発見はのんびりした絵本画家のイメージが強いBeatrix Potterの意外なるビジネスウーマンとしての一面。
Hill Topの食器棚に見事なBone Chinaに混じってピーターラビットの食器が飾ってあるので案内係に問うたところ、Beatrixは当時から自分の絵を食器に描いてもらい絵本と一緒に販売したとのこと。さしずめ100年前のJ.K.Rowlingといったところか。

ハリー・ポッター城のフクロウ→
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←ハドリアヌスの長城の一部。はっきりいってタダの壁。

Wordsworthの暮らした家の
ガーデンは花が素晴らしく綺麗→
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←えんえんこんな風景・・・。






5. おまけ: テロ未遂後のロンドンの空港について
今回は飛行機といえども国内線であることから、警戒レベルも大したことはないものと高をくくっていたのだが。
HeathrowのX線検査のところで靴まで脱がされるのはまだいいのだが、無造作に化粧ポーチをリュックに突っ込んで行ったところ、化粧道具ほぼ一式丸ごと廃棄されそうになって本気で焦った。
引き続き「液状のものは、親がその場で試飲し安全の確認された乳児用ミルク」しか持込が許されていないのであった。
空の旅をされる皆様、お気を付け下さい・・・。

因みに、同行の友人Yさんの機転で私の化粧品共はゴミ箱行きの憂き目に遭わずに済んだ。
このときおよび全道程大変お世話になり、Yさん本当に有難う!
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by canary-london | 2006-08-30 08:10 | travel