ロンドン生活開始から4年強経過。あこがれの田舎暮らしも敢行!このまま骨を埋める展開か??インベストメントバンカー日々迷走中。


by canary-london
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かけがえのない友へ

何事も、少しずつ、うまくいかない。
そんなときがある。
仕事。
人間関係。
家族。
健康。
達成すべく自分で掲げた数々のゴール。
一つが狂うと、まるで全ての歯車が少しずつ、緩やかに狂っていくかのような感覚にふと襲われる。

そんな思いに悩む大切な友人に言ったこと。
一、 肩の力、少し抜いていきましょう。
(周囲に気を遣い過ぎなんだよね、何だかんだ言って。)
二、 「『星の王子様』。子供の頃以来読んだことがなければ、是非読んでみて。」

「星の王子様」って、読めば読むほど奥の深い本だと思う。
実は自分も、体調を崩して何とはなしに気分の沈んでいたこの週末読んだばかり。
子供向けの絵本には、子供には全ての意味が分かる筈はないだろうと思うものが多いけれど、サン・テグジュペリがこの本に忍ばせるメッセージの数々は、大人とて読むごとに異なるように感じる。

他人の500倍ぐらい涙腺が緩く映画館で大抵ポケットティッシュの山と格闘する羽目になる私は、キツネ君のところへ差し掛かると、決まって涙する。
(注: 以下は内藤濯・訳からの引用です)

「あんたは、おれにとって、この世でたったひとりのひとになるし、おれは、あんたにとって、かけがえのないものになるんだよ・・・。
(中略)
もう一度、バラの花を見に行ってごらんよ。あんたの花が、世の中に一つしかないことがわかるんだから。」

「・・・心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ」

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正面玄関から力一杯「元気出して!」という本ではないのだけれど、何とはなしに気持ちが晴れやかに伸びやかになって、頑張らなければ、と思って本を閉じる。




ところで、私に「星の王子様」の魅力を教えてくれたのは、これまた大切な友人である。
10年以上も前に、今思えば下らない事で塞いでいた私にこの本を贈ってくれた。
数年前に彼女の結婚式でスピーチを頼まれたのに、運悪く(偶然にも現在住まう地である)ロンドンでの研修日程と丁度ぶつかって出席出来なかった。
落胆する彼女に、当日ロンドンから大きな薔薇の花束を送った
(このときの私の気分は、さながら離れてゆく恋人のハートを再び取り戻そうと悪戦苦闘する男性のようなものだった)。
今にして思えば、研修に遅れて行くことだって出来たのに。
彼女はそれに先立つこと半年、私の結婚式でとても素敵なスピーチをしてくれたのに。
仕事優先が当たり前、なんて思って大切な事を見失っていた、何年にもわたる時期に差し掛かった頃の自分。
時間を巻き戻すことが出来るならやり直したい、と思うたくさんのことの一つ。
相変わらずスピーチは下手だけど、ね(笑)。
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by canary-london | 2006-08-08 09:19 | diary