ロンドン生活開始から4年強経過。あこがれの田舎暮らしも敢行!このまま骨を埋める展開か??インベストメントバンカー日々迷走中。


by canary-london
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30

Disasterはロンドンで起こるの巻 Part2

6月10日。
‘A perfect day’になる予感のする土曜日だった。
夕方までは。

気候の悪いことで有名なロンドンは例年6月が最も心地良い時期で、この日は日中の最高気温が29℃程度、空はロンドンでは滅多にお目にかかることが出来ない「雲一つない抜けるような青空」が広がっていた。
午前中は軽くジムへ行き、午後2時からはビールを片手に前日開幕したドイツでのワールドカップでイングランドの初戦を観戦。
好調な前半と打って変わって、大事を取ってOwenを下げCrouchのワントップによる攻撃が攻撃の体を成していなかった後半ははっきりいってぼろぼろだったものの、前半での1-0のリードを何とか守り切って強敵パラグアイに辛勝。
観戦に続いて、夕方は暫し仲違いをしていた友人との親交が復活。
これ以上完璧な、のんびりとした土曜日があるだろうか。

夕方から、ロンドンで非常に親しくしてもらった夫婦(フランス人の旦那様と日本人の奥様の実に素敵なカップルである)が今月シンガポールへ転勤してしまうため、farewell partyへ。
場所は、観光客にも人気の高いテムズ川沿いにあるSt Katherine's Dockにあるとあるパブ。以前から行ってみたかったパブでもあり、またそんな好天の中ウォーターフロントのセッティングは最高に違いないと思い、強い日差しの中、ロンドンでは滅多に出番のないノースリーブのワンピースで出掛けた。

10人程度で丸テーブルを囲む。
飲み物は、この時期のロンドンでは定番の「Pimms & lemonade」。
渇いた喉に爽やかな感覚が広がる。

最も出入口に近い席にいた自分の不注意ではあった。
持参した小さなハンドバックは、自分の座っていた椅子の背の片方に引っ掛けていた。上からカーディガンも掛けていたので、まさかそんなことが起こるとは。
子供を連れて来ていたカップルが、そろそろ赤ちゃんを寝かせる時間なので・・・と席を立ったとき。
ハンドバッグが忽然と消えている。
探しても探しても、ない。

慌ててハンドバッグに入っていた自分の携帯電話に友人の携帯から掛けてもらうと、ピックアップしたのは若干南アジア方面の訛りの感じられる男女二人組。
そもそも盗んだ携帯になんか出なきゃいいのにと思うのだが、何度か掛けた後は結局電源が切られたらしく繋がらなくなった。

その後の展開は、パブから徒歩5分程度のところに住む件のカップルの家に押しかけて、クレジットカード等緊急性の高いものを全て止める作業に奔走。
全て片付いたときには10時半を回っており、ぐったりと疲れてしまった。

私は、割とモノにこだわる方だ。
何だかんだ言っても、良いものは良い。
ハンドバッグは、女性にとってはある意味人生の縮図である。
バッグに入っていたもの・・・
4ヶ月待ってやっと先月手に入れたSmythsonの赤の長財布(現金のほかに、諸々のクレジットカードとキャッシュカード、日本とイギリスの自動車免許等々が入っていた)。
お揃いのSmythsonの名刺入れ(中には自分および他人の名刺)。
iPod(これまた人生の縮図。泣ける・・・)。
大事にしていた名前入りのモンブランのボールペン。
家の鍵。
ハンカチ、ティッシュ、化粧品。
ロンドンの地下鉄&バスで使えるプリペイドカードのOyster Cardと会社のID。
日記(健忘症なので、父に倣って大学生の頃から日記を付けている)。

f0023268_7361881.jpg


カード類は全て直ちに止め、幸いにして悪用された形跡はなかった。
Blackberryを携帯していなかったのも不幸中の幸い。
となると、犯人にとって価値があったのは、せいぜい財布に入っていた80ポンド程度の現金と、20ポンド程度の残高があったOyster Card程度か。

確かに、財布や名刺入れやペンやiPodは、売り捌けば幾ばくかのお金にはなるのかもしれない。
そんな金額のために、泥棒というリスクを冒すなんて自分の感覚としては信じられなかった。
大半のものは、きっと他人にとってはあまり意味のないもの。
特に、日記なんて多分にプライベートなものであり、日本語の日記が犯人に意味を持つとは思えない。
でも自分にとってはかなり重要だったりするんですよ・・・。

日曜日の今日は、引き続き警察に行ったり諸々の被害届提出を継続したりと、何やら慌しい一日となった。

感じたこと、三点。
1. やはり貧富の差がある街なのだろうということ
3月に、ロックされたスーツケースからパソコンを盗まれた話は以前に書いた(ロンドンに来てからすっかり「盗まれ癖」が着いてしまった。笑えない・・・)。
これは、その後色々な状況を振り返っても、盗ったのは残念ながらヒースロー空港の職員であるとしか考えられない。

自分は海外生活が比較的長いこともあり、「平和ボケ」と揶揄される日本人特有の一億総中流階級的感覚はなかったつもりなのだけれど、結局は気の緩みがあったのだと思う。
ロンドンは移民も多く、中には決して裕福ではない人々もいる。
そんな中では、貴重品については注意してもし過ぎることはないぐらいの注意を払わなければいけないのだな、と改めて痛感。

2. 「Don't put all the eggs in...」リスク分散
「Don't put all the eggs in one basket」(全ての卵を同じ籠に入れるべきではない)は、分散投資の必要性を説く有名な格言であるけれど、実生活もしかり。
カード、免許などは全て同じ財布に入れていると、失くした・盗られたといった状況では目も当てられない。
とはいえ、やはりものぐさな性格なので全部とりあえず手持ちの財布に入れちゃうんだな・・・。

3. 友人の大切さ: この場を借りて有難う!
Farewell partyのホストであったN氏&A氏のカップルに、本当に何から何まで助けて頂いた。
彼らのパーティーなので友人をもてなす必要があったのに、私のバッグの盗難が分かった途端に奥様のAさんは自宅まで一緒に連れて行って下さり、カードや携帯のキャンセルなど色々な手続きを全て助けて頂いた。
彼らもシンガポールへの出発直前の慌しい時期なのに、旦那様のN氏はATMに走って「とりあえず現金がないとどうしようもないでしょ?下ろせるだけお金を下ろして来たから、当面過ごせる分だけ持って行って」と多額のポンドを渡して下さった。

持つべきものは、素晴らしい友人です。本当に本当に有難う。
貸して頂いた現金は必ずやシンガポールでお返しします・・・・・・・・・。
[PR]
by canary-london | 2006-06-12 07:36 | diary