ロンドン生活開始から4年強経過。あこがれの田舎暮らしも敢行!このまま骨を埋める展開か??インベストメントバンカー日々迷走中。


by canary-london
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オランダのモノづくりと(おちゃらけ版)multi-nationalism再論*

*もう少し真面目な欧州のmulti-nationalism論についてはコチラ

東京出張の後は、何とアムステルダム経由で帰国するという強行軍。
自分の仕事においては一番のお客様である「発行体」(資金調達を行う主体)のうち、オランダを拠点とするA社が毎年恒例で行うイベントと私の出張の最後の日程が丁度時期的に重なったため、気がつくと当然のように「アナタ東京の帰りに寄って来たらいいじゃない!」なんて恐ろしい展開になっていた。
嗚呼、時差ボケしない体でヨカッタ・・・。
今回はこの「発行体イベント」の片鱗をご紹介。

1. オランダのモノづくり
毎年趣向を凝らしたイベントを企画し、我々ディーラー群を驚かせまた喜ばせることに余念のないA社。
一堂に会するのは、日頃A社の資金調達のお手伝いをする所謂投資銀行といわれる先が20社ほどで、言ってみれば周囲は全てcompetitor(競争相手)。
ただ、この日の目的は発行体が「普段はありがとう」とディーラーを労うことにあるため、ディーラー同士も束の間仕事を忘れて和やかな雰囲気が広がる。

ゴーカートや四輪駆動車を駆使してのオリエンテーリングなど、毎年何故か「クルマ」にまつわることを十八番とするA社(別に自動車メーカーではないのだが)。
この日も、事前のメールでの案内に「(持っている人は)自動車免許、軽装にて耐水性の靴を持参のこと」との指示に、我々はバスに乗り込む前から一体何をやらされるのだか期待半分・不安半分。

バスに揺られること約30分、着いたところはアムステルダムの北東約50kmに位置するDonkervoort社の工場。
私はさっぱり疎いのだけれど、Donkervoortはオランダを代表するスポーツカーのメーカー二社のうちの一社。
1978年の創業以降「クルマを全て手作り」するcraftsmanship精神を貫き、現在も製造台数は年間50台という超レア物。
この「手作り感」と並ぶ同社のセールスポイントは、一台僅か630kgという軽い車体。
さすがに年間製造台数50台では自前でエンジンを作っている場合ではないので、エンジンはAudi社のものを使用しているとの説明だった(1999年にFordから鞍替えした模様。繰り返しになるが私は自動車のことはよくワカラナイが、Ford社の財務状況を見る限りは乗り換え正解?)。

軽量化のために総重量を54kgに抑えたシャシーなど、ガイドさんに案内されての工場内の見学はさながら小学校の社会科見学。
クルマにさほど興味のない私だが、同グループのオランダ人女性と共に「こんなのBoys’ toy(男性の玩具)だよねー。トランクに何も入らないじゃん(笑)」といいながらも、間近で見る手作りスポーツカーにやや興奮してしまった。

工場には所狭しと、製造途中の色とりどりのクルマが並ぶ。
ちなみに、塗装についても注文者が「あのフェラーリのあの赤」とか指定することが出来るそうで、この注文者による「参加型」の製造過程も人気の理由の一つの模様。

気になるお値段は、税金を含まず最低約90,000ユーロ(1300万円弱)。
現在のウェイティングリストは約一年だとか。



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2. 金太郎飴ご容赦: アウトバーンの国ドイツと人とクルマ
このDonkervoort社の工場から程近いところに、Donkervoortの試乗(自分は助手席に乗せてもらってサーキットを時速最高200kmで快走するという体験)、およびBMW車を駆使して様々なドライビングスキルに挑戦することの出来る場所がある。

我々30名強のグループがこの日チャレンジしたのは、3つの技術:
① スラローム: 文字通り、狭い間隔で並べられた三角コーンの間を縫って進みタイムを競う。
② スピン: ふんだんに水の撒かれた地面で、円を描きながらアクセル全開。タイヤがスリップして回り始めたら、ステアリングを逆に切って回転を続ける。
③ バックからの半回転: 急スピードでのバックから、これもスピンとステアリングを利用して車体を180度回転させる。

高校生時分にここロンドンで免許を取得して以来、マニュアル車に触れたこともなかった私の成績はご想像にお任せするが(A社の最大限のユーモアで私は栄えある「World’s Best Driver」賞を付与された)、やはり。
参加者の中で複数名のドイツ人は、皆感心するほどそつなく一つ一つの技術をこなしていく。
「国民性」なんて単純化するつもりはないけれど、、さすがAutobahnを快走することにヨロコビを感じるドイツ人。
私と同チームのフランス人・O君も十分なテクニックの持ち主だったのだけれど、ドイツ人M君のパフォーマンスにすっかり意気消沈してしまっていた。

それぞれの国民にはやっぱり得手不得手・特性があるのだと思う。
至極単純な金太郎飴的イメージながら、ドイツ人はやっぱり自動車の運転が上手い。何よりも、好きなのだと思う。好きこそものの上手なれ、とは良く言ったもので。

3. おまけ: 真面目の国日本とありえないファニー・ジャパニーズ・ガール
一方の日本人の金太郎飴的イメージ(同じ敗戦国でもありドイツ人と日本人は似ていると良く言われるが)は、やはり「真面目」というのが一番目に上るらしく。
一連の運転イベントを終えたディナーを経て、二次会のバーで会話していたベルギー人G氏は、「君はFunny Japanese girlだ」と一言。
彼の中では、’funny’・’Japanese’・’girl’(いや、そろそろgirlって年齢でもないんですけど・・・)の三つの単語は共存しえないものだったらしく、おちゃらけ満開の私のキャラクターが新鮮に映った模様である。
多分この評価に最も貢献したのは、私がディナーの席上で、日本のウォシュレットが如何に素晴らしいかについて熱く熱く語ったことだと思うのだけれど。

日本人のお堅いイメージを打開すべく、canary-londonは今日も驀進します。
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by canary-london | 2006-06-07 10:19 | culture