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ロンドン生活開始から4年強経過。あこがれの田舎暮らしも敢行!このまま骨を埋める展開か??インベストメントバンカー日々迷走中。


by canary-london
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更新を10日間さぼった顛末としてのブログ論(笑)

長期出張で昨夜遅くまでずっと留守にしておりすっかり更新が遅れてしまいました。
長期出張の大部分は東京だったのですが、東京にいた際に、同じブロガーであり、ブログという媒体を通じて私なんぞより余程真面目に一つのテーマを掘り下げておられるTack氏と「更新をサボる」ということについて議論する機会があったので、少しだけご紹介。

Tack氏が最近出席されたとある食事会でのこと。
知人の方による「一時期に比べて更新がややスローペースになったのでは」とのコメントと共に、「もう少し気楽に書けばいいのに、真面目な内容ばっかりではなくて・・・」との指摘に、「遅れずに更新を行うために’気楽に’書くなんて本末転倒」とやや熱くなって反論してしまったという氏の姿勢には共感する部分が多々ありながら、宥めた部分もあり。

感じたこと、二点。

まず、「遅れずに・・・本末転倒」については、本当に同感。
そもそも「ブログ」という言葉の一般的な定義が、「日記風に書かれた簡易型ホームページ」というのが、既に若干現状にそぐわなくなってきているのでは。
以前に当ブログでもご紹介したtechnorati.comで再度アップデートしたデータを取ってみると、ものの3ヶ月前に2820万件とあった同社の認識する世界のブログの数は、2006年5月1日現在3730万件。
平均して毎秒に一つ、新しいブログが立ち上げられている。
で、この「Blogosphere」なる世界は、6ヶ月で倍増というペース。
(もうこうなってくると、どうにでもしてって感じである。)

飛行機での移動時間が長かったことを利用して、遅れ馳せながらやっと梅田望夫氏の「ウェブ進化論」を読み終えた(お薦め頂いた方々の評価に反することなく、本当に面白かったです。感想はまた後日!?)。
梅田氏のメッセージは実は、本来は表現する手段と場を持たなかっただけであって、面白い情報を発信しうる例えば「10人に一人」(仮に日本の総人口の中では1000万人程度とする)程度の人々が、今後ブログに代表される新しい表現手段を持つという「総表現社会」の到来により、「玉」の絶対数も確実に増えているという部分にある。
この考え方は自分にとっては正に「目から鱗」ではあったのだが、「石」の絶対数も母集団の拡大と共に増えていくことも残念ながらまた確か。
更新を10日間さぼった顛末としてのブログ論(笑)_f0023268_6573522.gif


日本語のブログに限ってコメントすると、個人的には最も許せないのが、誤った日本語の氾濫に一役買うような「間違いだらけの日本語」ブログ。ケイタイとケイタイメールの普及の悪しき副産物かもしれないけれど、文語と口語の境界線は一体何処へいっちゃったの!?的な文章は苦手である(自分のことは棚の一番上に上げましたがご容赦頂きたく。)。

二番目には、「許せない」訳ではないけれどあまり興味が持てないのが、「日記風」というブログの定義を乱用して(?)、自らの私生活を赤裸々に綴る内容のもの。書き手としては「見られる」快感とやらがあるのかもしれないけれど、こんなもん、別にウェブ上に公開することもないだろーが。
ちなみに、この二点目については、日本人のブログでは例えばアメリカ等に比べて匿名のものが圧倒的に多いという点に関連するように思う。

二点目は、上記の点と密接に関連するけれど、私がTack氏を宥めた部分。
平たく言えば、「類は友を呼ぶ」といったところ。
結局ブログという媒体に何を求めるかは、多分に個人的なものであって。
私生活を暴露する感覚でブログを書いている人は、例えば社会起業家論にも日英文化比較論にも興味は示さないのだろう、と思う。
つまり、自分の書きたいことを貫いていれば、更新を怠ろうとも読者は着いて来るものだろうから、自分のペースを保てばいいんじゃないでしょうか、というところ。

そんなわけで、10日ぶりにロンドンに戻って最初のエントリは、自分のサボリを正当化するブログ論と相なりました・・・最後まで読んで頂いた方有難うございます!
真面目に、書きたいことがたくさんたくさん溜まってしまったので、ぼちぼちアップしていきたいと思っております。
by canary-london | 2006-06-05 06:59 | current