ロンドン生活開始から4年強経過。あこがれの田舎暮らしも敢行!このまま骨を埋める展開か??インベストメントバンカー日々迷走中。


by canary-london
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フランス紀行その4そしてフィナーレ: イイカゲンな文化と芸術家達へ

そこら中で脱線しているうちに、気づけばパリとモン・サン・ミッシェルへの旅行から戻ってからはや一ヶ月強が経ってしまった。ロンドン滞在中は地の利を生かして欧州へ頻繁に出かけようと企んでいるのに、幾度となく足を運んでいるパリでもこんな調子では身が持たない。
とりあえずフランス紀行は今回ぐらいで切り上げることにして次へ進まねば(笑)。

フランス報告の最終版は、「紀行」という内容からは逸脱するものの、やや驚いた彼の地の文化について一言。

1. 時間に関するアバウトさ
時間に関する概念は、国によりそしてカルチャーにより差が激しいが、砂漠のど真ん中に位置する国ならいざ知らず、世界有数の大都市でありながらこの時間についてのアバウトなカルチャー、悪くいえばルーズさには目を見張る(ていうか目が点になる)。
フレンチ・カンカンの魅力については以前も書いたけれど、今年足を運んだLIDOも、そして昨年3月に行ったムーラン・ルージュも共に、開演時間とは名ばかり。
予定「開演時刻」より一時間ぐらい平気で遅れてショーがスタートするのを、観客の方も怒るでもなくゆったりと列に並んだ挙句にワインを傾け歓談しながら気長に待っている。
以前どこかのリサーチ会社による調査結果で、「平均的な日本人がマクドナルドに並んで待たされるときに苛々し始める待ち時間」が20数秒と聞いて驚きつつも納得してしまった短期な我が身としては、別に先を急ぐ旅でもないHOLIDAYなのに、何となくそわそわしてしまう。
ちなみに、番外編2でご紹介したLADIESx2名によれば、パリでは映画の開演も遅れるのが常だそう。映画の開演が遅れるって・・・・あのー、多分フィルム巻き戻すだけだと思うんですけどそもそも何で遅れるんですか!?

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2. もう少し長いタイムスパンでの期間に関するアバウトさとアーティスト性??
映画やショーの開演時間が数十分や一時間遅れるだけではなく、もう少し長い目でみた場合の時間に関する感覚もフランス人は大らかのよう。
今回のパリでは残念ながらモネの「睡蓮」で有名なオランジュリー美術館は閉鎖中で訪れることが出来なかったことは先に書いた通りだが、聞けば美術館改装もいつ終わるのかはどうも見通しが立たないとのこと。ガイドブックには「2006年は改装中のため休館」となっているのだが、何しろ具体的にいつ頃終了見込みといった記述がない。モン・サン・ミッシェルに同行してくれた日本人ガイドの方に聞くと、「いやー、本当はもう少し早く終わってる筈だったんですよ。でも別のプロジェクトが急浮上して政府はそちらを優先してしまってオランジュリーは後回しって訳です。今年いっぱいぐらいはかかるんじゃないですか?」だと。
世界の観光客を魅了してやまないのは街としての魅力もさることながら、その貴重な美術品のコレクションでもあるのだから、もうちょっと真面目に修復しろっつーの。
ちなみにそのガイドの方は更に一言: 「こういう感性がアーティストを生むんですよね。ご覧なさい、偉大なる芸術家の故郷であるフランスもイタリアもイイカゲンでしょう?」。一理あるような気もするが、もう少し時間にpunctualなゲルマンの地からも立派なアーティストは多数輩出されているし・・・体良くイイカゲンさを正当化しているだけのようにも聞こえるぞ(笑)。


3. 行政について
フランス在住ではない私にフランスの行政についてとやかく言う権利はないが、これまた番外編2に登場した日本人女性2名による情報。ワーキングビザが取りにくいというのは、行政の問題に留まらず国の移民政策に関わる複雑な問題だと思うのでここで細かく議論することは避けるが、食事のときに聞いて腰を抜かしそうになったのは、オーボエ奏者Sちゃんの「先日引越ししたんですけどねー、転入届の提出に10時間かかりましたよ」の弁。
聞けば、転入届提出のため5時過ぎに自宅を出て朝6時に列に並んだにも拘らず、自分の前には既に数名の待ち人が。一体何故「数名」を捌くのにそんなに時間がかかるのかも意味不明ではあるのだが、結果的に彼女が全ての手続きを終えたのは夕方の4時。
住むエリアによる差もあるようだが、また印象的だったのは「担当者によって言うことが全然違う」ということ。ワーキングビザについても同様らしく、ある担当者に必要といわれた書類を準備して行くと、別の人には却下され結局ことが進まないというのは日常茶飯事のよう。
うーん。イギリスも十分イイカゲンだと思ってきたが、これに比べたら自分は間違いなく恵まれている。それにしても学生という身分のSちゃんはともかく、普通の社会人で休みの取れない人は10時間を要する転入届なんて一体どうしているのだろう?


尚最後に念のため申し添えるが、現在一緒に仕事をしているフランス人も多数いるが、彼らには決してこのような「イイカゲン」な部分はなく、非常に優秀なセールスマンであるのみならず、最も接点の多いJ(私のパリでのレストランガイドである)やEは一緒に働いて本当に気持ちの良いパートナー達だ。
ビジネスにおいてもイイカゲンだと言う気は毛頭ないので、くれぐれも誤解のなきよう。
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by canary-london | 2006-03-14 09:21 | travel