ロンドン生活開始から4年強経過。あこがれの田舎暮らしも敢行!このまま骨を埋める展開か??インベストメントバンカー日々迷走中。


by canary-london
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インベストメントバンカーとスーツ

前回インベストメントバンカーのファッションについて少し書いたので、調子にのってこのトピックについて続けて書くことにする。

以前にも紹介したことのあるFTのコラムニスト、Lucy Kellaway氏のコラムは時流をうまく捉えていて本当に面白い。2-3ヶ月ほど前の彼女の記事の一つに、不況とホワイトカラーのファッションについて言及したものがあって興味深かった。
これ自体はそんなに目新しい話ではないが、つまり現在のような不況時においては、小ざっぱりとしたスーツ姿の人が増えるということ。
すなわち、求職人口とスーツ姿の人の数がある程度の比例関係にあるということなのだろうと思う。

前回のエントリで、「・・・普段スーツ姿を見慣れている同僚・・・」などと書いたけれど、実は私の職場はスーツの人ばかりではない。
インベストメントバンクと一口にいっても、会社、ロケーション、そして部署によって服装のプロトコルには実は大きな違いがある。

まず会社による違いということについて。
通勤時の服装に関するポリシーは会社によって異なる。
もっといえば、その時々のマネジメントの主義によって左右される。
私は当初ロンドンに転勤した際、ワイシャツでなくボタンダウンのシャツにチノパンというトレーダーの多さに「東京オフィスに比べて何てカジュアルなんだろう」と驚いた覚えがあるが、10年ほど時間を巻き戻すとロンドンでの服装に関する規律は今よりかなり厳しいものだったらしい。
こちらで同じフロアに座る債券畑の同僚は、来客などがないときにはスマートカジュアルという人が多い。

ロケーションによる差もあるように思う。
ロンドンのシティやカナリーウォーフとニューヨークのウォール街を比べた場合、ニューヨークのバンカー達の服装の方が概ねぱりっとしている。
映画「ウォール街」からはもう20年以上も経ってしまったが、街の雰囲気と国民性の両方が作用するのか、今も頭から爪先まで抜け目のない格好で「肩で風を切って歩く」バンカーの数はロンドンよりもニューヨークの方が多いように思う。
ロンドンは何というのか、ユルイのだ。
・・・とはいっても勿論、折からのクレジット・クランチで、肩で風を切って歩けるだけの自信も財力も、また職すらも失った人が圧倒的に多いなか、世界的にこんな人種自体が激減してはいるのだろうけれど。

部署による温度差もある。
上にも書いたとおり、私の働く債券部はカジュアルが主流。
何らかのニュースを受けてフロア全体が騒々しくなることもあるほか、実際問題としてトレーディングフロアというのはPCの端末が異様に多いせいか、割合温度が高く乾燥しているため、首までボタンをきっちり締めてネクタイなど、現実的に「やってられない」という面もあるのだろう。
一方で、企業買収などを手掛ける所謂「バンカー」と呼ばれる投資銀行部門では、普段から隙のないファッションに身を包む人が多い。
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あくまで個人的な感想だが、私はオフィスで一緒に時間を過ごす男性にはスーツを着てほしいと思うスーツ支持派。
普通のスマートカジュアルの場合は、先日さんざん批判したジーンズほど着こなしの差が出るわけではないのだが、やはり同じ空間で働く男性が綺麗にプレスされたシャツにぴかぴかの革靴を履いていると、背筋が伸びる。
・・・冒頭のKellway氏のコラムに戻ると、こと服装に関していえば「不況万歳」ということになるのだろうか(笑)。
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by canary-london | 2009-04-11 05:45 | cravings