ロンドン生活開始から4年強経過。あこがれの田舎暮らしも敢行!このまま骨を埋める展開か??インベストメントバンカー日々迷走中。


by canary-london
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昇進にみる東西文化あれこれ

世の中にクリスマスツリーや門松のような季節の風物詩があるのと同様、会社の中でも
「お、今年もそんな時期か!」
と思わせる事象が幾つかある。

一つは言うまでもなく、ボーナス。
投資銀行業界というのは日本の一般的な「サラリーマン」と違って、年に二回6月と12月に安定したボーナスが出るということはなく(そういえば「サザエさん」のような古き良き時代の漫画では、ボーナス日は家族ですき焼きを囲むといった分かりやすい温かい光景がみられたなあ)、ボーナスは年一回。
自分個人としての会社への貢献度は勿論のこと、部署の業績、および会社全体の業績に数字が大きく左右される。業界全体が青息吐息というか、投資銀行業界自体が存続の危機に立たされている現在のような状況だと、ボーナスの数字が良い筈はないので、会社にもよるが例年この時期に発表・支払いの行われるボーナスについて話題にする同僚や同業者は今年は実に少ない。

もうひとつは、昇進。
待遇も責任も大きく変化することを意味するマネージング・ディレクター(MD)をはじめ、次なるステップへと進んだ人々の名前が、肩書きごとに社内掲示板のような形でメールで回覧される。
自分のチームや近いチームの人間は内示の段階で大体分かっているのでサプライズはないが、他部署の人事については掲示板を見て
「えー、、アイツがMD!!!???」
と驚愕することも。
とにかくそんなことで、インサイダー情報を知り得た相手を除いては、この社内掲示板の出るときが大体の人の昇進を知るタイミングなので、このメールが会社全体にまわった後で、「昇進おめでとう」メールを送ることになる。
自分が世話になった人をはじめ、心から「おめでとう!」という気持ちを持つ相手に対しては、このメールを欠かさない。

この「昇進おめでとうメール」に対する反応が結構面白い。
この手のメールは、「出すことに意義がある」の典型なので、申し訳ないが多数あるので出す文章はほぼ定型。
個人的な内容をあまり書かず、大方のものが
「おめでとうございます!今年も一緒にディールやりましょうね。宜しくお願いします!」みたいな無難な文章におさまる。

相手からの返信は、もちろん個人差はあるのだけれど、驚いたのは、アジア人が判を押したように「周りの皆さんのおかげです」とか、「canary-londonさんがいなかったら実現していないと思います(イヤ、そんなことはないと思うよ、と言ってあげたい・笑)」といった反応をしてくること。
あれ、これは日本人と日本語という言語の特質かな?と思うとそんなこともなく、香港ベースの中国人は英語で全く同じ反応をしてくるので興味深い。

西洋人からは、この種の反応は皆無。
勿論お国柄というのはあるので十把ひとからげにするのは乱暴に過ぎるけれど、例えば私の上述のような文章に対しては、西洋人からは「今年も営業成績が上がるよう宜しくお願いします!」といった愛嬌のある答えが返ってくるケースの方が多い。
謙遜を美徳とするアジアカルチャーの為せる業なのだろうか。
細やかな気遣いに脱帽する部分もある半面、もっと西洋人的図々しさをもって「自分」を前面に押し出せばいいのに・・・と思う部分もあり、欧米カルチャーが圧倒的優勢の中で孤独に闘う日本人のような気持ちになることもある自分としては何だか複雑な思いを抱いたりしてしまうのだ。
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by canary-london | 2009-02-12 08:32 | culture