CEOはつらいよ
2009年 01月 27日
大企業のトップというのは、その一挙手一投足で会社の評判なり株価なりが左右されるという意味では、殆ど「セレブ」といえる。昔からその傾向はあるけれど、不景気のなかネガティブなニュースへの反応がより大きい昨今、企業トップの健康を巡る様々な憶測が後を絶たない。
最近もっとも巷で話題となっていたのは、言うまでもなくアップル社のスティーブ・ジョブズ氏だろう。ベジタリアンでもあり決して太ってはいなかったものの、もともとは割合丸みのあるえびす顔だっただけに、ここ一年程度での頬のこけ方と体重減少は見ていて痛々しいほどだった。
↓往時のジョブズ氏
最近の写真↓
先日ついに、6月末までの一時的措置としてCEO休職を宣言。
不景気にジョブズ氏の健康不安が拍車を掛ける形で下落の一途を辿っていた同社の株価は、休職宣言の数日後に底打ちして反発したようにも見えるが、今後混迷は更に深まるのだろうか。
ジョブズ氏の病に蝕まれた様子とは比べるべくもないが、丁度ジョブズ氏の休職宣言の翌日に腹痛で病院に担ぎ込まれたために、一部メディアで妙に話題を集めていたのはドイツ銀行頭取の ジョゼフ・アッカーマン氏。曰く、会社のクリスマスパーティーで「ソーセージ2本とザワークラウトを食べたら突然気分が悪くなった」とか・・・。
原因は過労以上のものではなかったらしく大事には至らなかったが、仮にここでの記述が「ソーセージを2本」ではなく「ソーセージを8本食べたら」とかになっていたとすると、「単なる食べ過ぎからくる腹痛じゃないか?」「企業トップとして自己管理がなってない」などと批判されるのだろう(笑)。CEOはつらいよ、ってなもんだろうか。
世の中に対して絶大な影響力を持つというのは決して悪い気持ちのすることではないのだろうが、食事の内容までつぶさにパパラッチされるのは、自分だったらたまらない。あー、偉くなくて良かった。
余談ながら、スティーブ・ジョブズについて少々触れるにあたって彼をGoogle検索していたら、有名な2005年6月のスタンフォード大学での卒業スピーチがYoutubeで引っ掛かり、すっかり聞き入ってしまった。
オバマ新大統領といいこの人といい、アメリカ人のリーダーとなる人は、本当に聴衆を惹きつける話し方を体得している。
パブリック・スピーキングの上手下手ではなく、イギリス人ではこうはいかない。
人生に対する姿勢やパッションの違いなのか、ひとえに国の成熟度の違いなのか、その全てなのか、あるいはいずれでもないのだろうか。アメリカ人の熱血スピーチよりも肩の力の抜けたイギリス人のトークがすっかり心地良く感じるようになっている自分に問いかけてみても、答えは出ないのだけれど。
最近もっとも巷で話題となっていたのは、言うまでもなくアップル社のスティーブ・ジョブズ氏だろう。ベジタリアンでもあり決して太ってはいなかったものの、もともとは割合丸みのあるえびす顔だっただけに、ここ一年程度での頬のこけ方と体重減少は見ていて痛々しいほどだった。
↓往時のジョブズ氏
最近の写真↓
先日ついに、6月末までの一時的措置としてCEO休職を宣言。
不景気にジョブズ氏の健康不安が拍車を掛ける形で下落の一途を辿っていた同社の株価は、休職宣言の数日後に底打ちして反発したようにも見えるが、今後混迷は更に深まるのだろうか。
ジョブズ氏の病に蝕まれた様子とは比べるべくもないが、丁度ジョブズ氏の休職宣言の翌日に腹痛で病院に担ぎ込まれたために、一部メディアで妙に話題を集めていたのはドイツ銀行頭取の ジョゼフ・アッカーマン氏。曰く、会社のクリスマスパーティーで「ソーセージ2本とザワークラウトを食べたら突然気分が悪くなった」とか・・・。
原因は過労以上のものではなかったらしく大事には至らなかったが、仮にここでの記述が「ソーセージを2本」ではなく「ソーセージを8本食べたら」とかになっていたとすると、「単なる食べ過ぎからくる腹痛じゃないか?」「企業トップとして自己管理がなってない」などと批判されるのだろう(笑)。CEOはつらいよ、ってなもんだろうか。
世の中に対して絶大な影響力を持つというのは決して悪い気持ちのすることではないのだろうが、食事の内容までつぶさにパパラッチされるのは、自分だったらたまらない。あー、偉くなくて良かった。
余談ながら、スティーブ・ジョブズについて少々触れるにあたって彼をGoogle検索していたら、有名な2005年6月のスタンフォード大学での卒業スピーチがYoutubeで引っ掛かり、すっかり聞き入ってしまった。
オバマ新大統領といいこの人といい、アメリカ人のリーダーとなる人は、本当に聴衆を惹きつける話し方を体得している。
パブリック・スピーキングの上手下手ではなく、イギリス人ではこうはいかない。
人生に対する姿勢やパッションの違いなのか、ひとえに国の成熟度の違いなのか、その全てなのか、あるいはいずれでもないのだろうか。アメリカ人の熱血スピーチよりも肩の力の抜けたイギリス人のトークがすっかり心地良く感じるようになっている自分に問いかけてみても、答えは出ないのだけれど。
by canary-london
| 2009-01-27 08:55
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