ロンドン生活開始から4年強経過。あこがれの田舎暮らしも敢行!このまま骨を埋める展開か??インベストメントバンカー日々迷走中。


by canary-london
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クリスマスプレゼントに見るロンドンの配達事情

・・・というわけで、「12月中下旬に山ほどあった書きたいこと」、どんどん書いていくことにします。
今日は、前回12月上旬に書いたクリスマスプレゼント商戦のちょっとした続編。

家族・友人へのクリスマスプレゼントを殆どインターネットで済ませてしまったのは前述のとおり。
インターネットで商品を注文するのはこの上なく便利なのだが、ひとつ問題がある。
それは、デリバリー。

宅配便が届けられるような時間に在宅していれば良いが、一人暮らしのサラリーマンたるもの、そんなこともあろう筈がない。配送先をオフィスにすれば良いのだろうけれど、得てして商品は重かったりかさばったりすることに加えて、何となく見栄を張ってしまうのかオフィスに配送させることは稀で、商品はほぼ例外なく自宅に届けられる。

幾らイイカゲンな英国のお国柄とて、さすがにこの手のものの宅配方法は「書留」もしくはそれに準ずるもの。
すなわち、受領者が在宅してサインをしなければ、原則として荷物は配送されない。
・・・あくまで「原則として」。
ここからが、この国のイイカゲンさ本領発揮だ。

この「書留」の配達通知が、帰宅すると玄関の郵便受けに挟まれている。
不在配達通知かと思って良く見ると、茶目っ気のある(というかいい加減な)文字で、「不在だったので、玄関脇のXXXに置いておきました」なんて書いてある。
一応盗まれないようにと配慮するらしく、宅配物の上に、ある時はゴミバケツ、別の時は靴磨き用のマットなど、様々なものが被せられている。
・・・「書留」が聞いて呆れるし、実際この方法で郵便物がなくなったことは何度かあるので、ゴミバケツの下に「書留」を見つけるたびに「やれやれ、またか」と思うのだが、一方で再配達をアレンジしたり、あるいは近くの指定郵便局にブツを取りに行く手間と時間を考えれば、ある意味効率性を重視したイイカゲンさなので文句ばかりも言っていられない。

もう少し真面目な配達人になると、「受取人が確実に荷物を受け取ること」を若干重視したメソッドになるらしく。ここで、日本でも良くみられる「ご近所に預ける」という策が登場する。
私もこのクリスマスの時期は、幾度となく周囲に住む方々に大変お世話になった。
見ず知らずの他人の荷物を預かってくれるという行為に感謝だけでなく尊敬の念を覚えたことに加え、今年はあまりに何度も不在配達記録片手にご近所を駆け回った結果、見知らぬ訪問者に対するご近所の方々のガードがあまりに低いことに感動した。

私自身に関していえば、ロンドンに来てから何度も盗難の憂き目に遭っているために疑心暗鬼になっている部分は否めないのだが、玄関のベルを鳴らす人に対して、「どなたですか?」と聞き、安心・納得できる答えが返ってこなければ、ドアを開けることは決してしない。
自分の住む周りは比較的閑静な住宅街で怖い思いはしたことがないけれど(家の目の前に停めてあった車から物を盗まれたことはあるが・・・)、Islingtonという場所は、必ずしも治安の良い場所ばかりではない。だからこそ、ご近所を三軒ほど訪問し、ほぼ例外なく小さな子供や赤ちゃんを連れたお母さんにほぼ無防備にドアを開けられた時には逆にこちらが面喰ってしまった。
「Fortnum&Masonからのデリバリーだから、てっきり誰かが私に素敵なクリスマスプレゼントを届けてくれたのかと思ったわ!!」などと無邪気に語るご近所のお母さんに丁重に御礼を言い、荷物を抱えて家まで帰る道すがら、「心が荒んでいるのは自分の方なのだろうか?」とクリスマスを前に自問自答してしまうのだった。
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by canary-london | 2009-01-03 23:39 | culture